ディックワールドへようこそ

さて、いただいたメールを見ると、怪獣博士のノリには評価が高いがディックのページにはそういう評価がないんだなあこれが。
 んで、どうしてかというとやっぱり文体が固い。わしのアレも「山椒は小粒でぴりりと固い」というコピーで売っているんだが・・・。また脱線したが、ようはディックファンというのは結構まじめでふざけたことやるとまずいかなと思ったんだけどよく考えるとディック自身がまともじゃないんだからいいか。
 というわけで、昔読んだ本を読み返し無しでインプレッションしてしまおうという企画。なにせ、世の中、辛気臭い本は読みたくないという人が多いのでそういう人には向いているかも。でもディックはやっぱりとっつきにくいから、最初は短編から入るのがいいかもね。そんで、長編が面白くなったらドラッグ抜きでトリップ出来る貴重な人間になったわけだこれが。  出典は下にもあるディックの日本語訳ね。でいいかげんにインプレッションしていたら、最高の助っ人が現れたぞ。なんと、ディックを愛するスレンダー美人の小黒由貴子さんだ。
 彼女は、このページ見てお手紙くれたんだけどディック本を全て持っている。しかも、サンリオ版もだ。だから、もう我々が二度と読めないタイトルの読んだ感想を是非送ってと頼んだら、なんとその部分を全冊貸してくれるというではないか。
 ほんとうに夢かと思ったがこうして今手元にある。だから、その部分は詳細に書くので、面白かったら創元に連絡して再版してもらおう。

『偶然世界』

『ジョーンズの世界』 『いたずらの問題』 『宇宙の眼』 『宇宙の操り人形』(new) 『時は乱れて』 Dr. Futurity(1960):Vulcan's Hammer(1960) 『高い城の男』 『タイタンのゲーム・プレーヤー』 『火星のタイムスリップ』 『シミュラクラ』(new) 『最後から二番目の真実』 『アルファ系衛星の氏族たち』 『パーマー・エルドリッチの三つの聖痕』 『テレポートされざる者』(new) 『ブラッドマネー博士』 『去年を待ちながら』 『銀河の壷直し』 『ニックとグリマング』(new) 『あなたを合成します』(new)
ディックを読んで理解しやすいのは、長編よりも短編で
す。特に映画化された「追憶売ります」は、ユーモアを交
えて非常に楽しい作品に仕上がっています。 (ちなみにか
つて「コブラ」という漫画・アニメがありましたが、その
第1話は全くこの話のパクリです。)

ディックの世界は第3次大戦後の話が多く、これまた核
戦争フリークの私にはこたえられないものとなっています。

 日本にもディック的な小説を書いた人がいます。とい
ってもヴァ−チャルリアリティなんですが岡嶋二人の「ク
ラインの壷」です。一度読んでもらうとディック的な世界
が入りやすいと思います。

もっとも論理的な意味あいで似ているのは安倍公房でし
ょう。
特に「人間そっくり」は「自分は誰か」、「人間とは何か」
を痛切に論理的に描いて一読の価値があります。

 そうそう筒井康隆の超虚構宣言も忘れてはいけません。
この人は筆を絶ってしまいましたが早く復帰してもらいた
いものです。

 ディックは徹底的に「現実とは何か」「人間とは何か」
を追求した作家です。また、5回の離婚を経験して、ドラ
ッグのため廃人になりかけた経歴があるため、映画のセッ
トを裏から覗いたような背景を舞台に主人公が家庭に苦し
む話が多いのです。そのため、SF界初の私小説作家と呼
ばれています。そのため、神経が疲れているときに読むと
この作家の真価が分かると言われます。十代の時読んで分
からなかったのは当たり前だったのでしょう。

 また「ブレードランナー」はカルトムービーの傑作と言
われますが原作に無いものの、いかにもディックが使いそ
うな台詞があって魅了します。とりわけ、ラスト近く、

「お前達人間どもには信じられないような光景を俺は見て
 きた。オリオン座で燃える宇宙船、タンホイザーゲート
 のオーロラ。
 そういった思い出もやがて消える。時が来れば。
 涙のように、雨のように…。  その時が来た。」

といった台詞などは泣かせますが、このとおりディックは
この映画の完成目前に亡くなりました。

 ちなみに「流れよ我が涙と警官は言った」から
この言葉は取られていると思うのは私だけでしょうか
 

お約束のハイパーリンク


e-mail 

お名前 : 

感想等なんでも結構です:

 


<tsuyama@alles.or.jp>
 
 
 
 

ホームページへ戻る