「絡新婦の理」京極夏彦('96.12.14)

「絡新婦の理」京極夏彦('96.12.14)


「絡新婦の理」表紙  俺も、京極夏彦が出たという情報を得たので、日曜に紀伊国屋で買ってきま した。取り敢えず、又、積読なんだけどね。今は、あまりに読むものがなくって、 「タムール記」の1巻を読みはじめちゃいました(^_^;ゞ

 でもって、おおー。
 今朝の、電車で最後まで読み終わったぜ。>絡新婦の理。
 すげぇ〜やねぇ。相変わらず。あ、ちなみに「じょろうぐものことわり」と読みます。

 錯綜する登場人物。過去(「姑獲鳥の夏」〜「鉄鼠の檻」)にすれ違った人物が複雑な因縁をもって登場し、もはやトレースできないほど入り組んだ関係。(^_^;)(しかも漢字が 難しい(笑))。最新刊を念頭に置いて読み直す必要があるなぁ。

 当初は蘊蓄ばりばり本格探偵モノ(推理モノではない)で、謎解きされる 「薔薇の名前」(「解説付きの」薔薇の名前と言ってもいい)という風、若しくは、「虚無への供物」(仲井英雄)の系譜とも言うべき本格推理ものだったのが、このシリーズ五作目にして蘊蓄が影をひそめ、京極夏彦自身の筆もかろやかに、蜘蛛の巣の糸のごとく張り巡らされた縁(えにし)、とその結び目に起こる事件を、(誰かしらの視点で見るので限りは有るが)俯瞰的に語っていく。
 もはやそれがどうして起こったのかという真理、最後の最後までの謎解きはされなくなっている。 探偵役の京極堂は憑き物を落とせばそれでよし(必ずしも解答を提示しない)という役に徹しているし。

 質的な変化が感じられるが、それは好き嫌いの範疇。相変わらず舌を巻く腕前。
 次の巻ではどうなるんだろう? クロスオーヴァーする登場人物の錯綜はそ れだけでぞくぞくする。

 で、後日談。(ネタばれ気味注意)
 とりあえず、京極堂に煙にまかれた感が強いので、再読に入る。
 再読の、のっけから衝撃を受ける。なぜか??? それは、プロローグはじめ 幕間が、当初は設定も分からず読み流していたものが、誰と誰でどうゆう状況 だかが手に取るようにわかるんだから。すげぇっす。ま、それより前にエピロ ーグのシメをプロローグが否定していることで衝撃を受けたな。これは、よっ ぽど覚えてるか、再読した人じゃないとわからんよ、きっと。俺は再読しなき ゃ結婚したと思ってました。(^_^;)。次号以降のこれらの人々の関係がどうなって行くか、待ち遠しいですね。

 さてさて、そもそも再読したのは、腑に落ちない所があったからなのだが、 それは、どこでしょう??? ふふふ。(大学時代の友人とe-mailでやりとりまでした(^_^;ゞ)

 追記:
 腑に落ちない所と言うのは、茜の父親が誰かということと、茜が何故、慰安婦になっていたのかの経緯、そしてまた黒眼鏡は結局何故路地に落とされたか、という点です。(単なる読み落としだったりして…(^_^;))
 これは、やはり次巻に持ち越されるのだろうか? 謎が謎を呼び…次巻予告「塗仏の宴」に持ち越されるのだろうか?

 #家系図作成しました。(でもずいぶん時間が経ってからなので忘れているかも)
 設定間違い、読み落とし等ありましたらメールください



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