
![]() <CAST> 男 ・・・・・・・・・ 坂手洋二 <STAFF> 美術○奥村泰彦 照明○中川隆一 照明操作○古賀龍平 協力○ ■当日配布パンフレットより 今回の『蝶のやうな私の郷愁』は、以前からこの戯曲がやりたいと考えていた占部さんが、相手役に坂手さんを指名し、ご指名を受けた坂手さんは、もともと構想していた企画とのシンクロニズムを感じ、「組曲
二十世紀の孤独」という連作として上演する運びになったと聞いています。つまりある意味プロデューサーが二人いて、その二人が二人芝居を演じるのだが、おまえ演出をやってみないか、というお話を頂いた訳です。恐ろしい話です。が、ここで引いては女がすたると思いました。松田正隆さんの戯曲と、「雑遊」という新しい空間に出会わせて貰えることも大きな魅力でした。 鈴木裕美 鈴木裕美(すずき ゆみ)
「組曲 二十世紀の孤独」は、二十世紀に書かれた戯曲を再構成し、二十世紀という「小過去」を対象化し、演劇と世界の変遷を見つめ直そうとする作業である。 坂手洋二 |
|
選択と漂白のロードムーヴィー・シアター ……さあ、見て。私の旅は、今、始まったばかりなんです。 ![]() <CAST> 鴨川てんし……右の男・按摩・右の門番・社長・盲の男・右の刑事 <STAFF> 美術○土岐研一 照明○武藤聡 音響○友部秋一(オフィス新音) 協力○太田篤哉(SPACE 雑遊 オーナー) ■当日配布パンフレットより 昨年の夏、父が逝去した。 過去と未来―その間に存在しているのが私達だ。 おおこうちなおこ おおこうち なおこ おおこうちなおこさんが『組曲 二十世紀の孤独』に演出家のひとりとして参加しているのをみるのは、なによりの喜びである。おおこうちさんの演出が、この国の偏狭な、そしてまるで時間が逆行しているかのようにみえる愚烈な演劇情況を、激しく過激に撃ってくれることを願うばかりである。 蜷川幸雄 |
|
1970年代後半から1980年代前半にかけて。 どこか平穏で、しかし次の時代が見えない頼りなさを感じながら、人々が過ごした時代……。 それは今まで見過ごされていた「20世紀日本の曲がり角」だったのかもしれない。 さまよう人間たちの姿を、ある場所の、限られた時刻の出来事に凝縮した『壊れた風景』は、 その空間性と厳しさに於いて際だっている。 ![]() <CAST> 女1…………………… 坂井香奈美 <STAFF> 美術○池田ともゆき 照明○竹林功(龍前舞台照明研究所) 協力○太田篤哉(SPACE 雑遊 オーナー) 龍前舞台照明研究所 ■当日配布パンフレットより 5月の連休明け、坂手氏から、『組曲 二十世紀の孤独』という三つの楽章から成る芝居のうち一つの楽章を別役実さんの戯曲で構成してみたいのだが、やってみませんかというお誘いを頂いた。4年前、燐光群のアトリエ公演として上演した『壊れた風景』初演を評価して頂いた上でのお話である。 前述した芝居の無力感には後日談がある。 因みにこの芝居の千秋楽の翌日は9/11である。 川畑秀樹 川畑秀樹(かわはた ひでき) |
|
■公演概要 演劇とは何か。戯曲とは何か。現在とは何か。人間とは何か。 1991年の松田正隆作『蝶のやうな私の郷愁』 1989年の坂手洋二作『さすらい』 1976年の別役実作『壊れた風景』 選ばれた三作品は、演劇ならではの手法で、社会・人間・文化、個人的あるいは歴史的な出来事にまつわる言語を構成することで、私たちにとっての二十世紀は何であったかを問い直すものです。三作品を繋ぐのは、「1991年の孤独」「1989年の孤独」「1976年の孤独」という「掌篇」です。 今夏、新宿にオープンする空間「雑遊」という未知の場所で、既存の劇場とは違う多様性を持った空間自体の特性と向き合いながら、継続的な実験作業を展開します。 『蝶のやうな私の郷愁』は、松田正隆による二人芝居。台風の日、洪水の予感の中、アパートの一室に佇む男女の姿を通して、夫婦という最小限の人間の単位を問い直します。演出は『OUT』『ブラウニング・バージョン』等で高い評価を得ている自転車キンクリートの鈴木裕美。出演には、昨年のカンヌ映画祭でも脚光を浴びた映画『バッシング』に主演し、松田作品にも数多く出演している占部房子を迎え、『セパレート・テーブルズ』に続いて出演を決めた坂手洋二との競演に期待が持たれます。 『さすらい』は、昭和が終わった後の、混沌とした日本を放浪する人たちを描きます。当時『トーキョー裁判』『カムアウト』等を発表していた坂手洋二が、ドストエフスキーの『白痴』に触発され、リアルな現実に対して幻想的な劇世界の構築を試みた作品です。演出は、多くの蜷川幸雄作品に演出助手として参加し、2年前、燐光群+グッドフェローズ プロデュースによるイヨネスコ『犀』で演出家としてデビューし注目を集めた、おおこうちなおこ。満を持して第二回演出作品に挑みます。 『壊れた風景』は別役実が七十年代後半、高度成長の陰に取り残された小市民たちの姿を、鋭く描く不条理かつリアルな劇です。昨年北九州芸術劇場『地蔵さんが転んだ』の演出で充実した成果を示した川畑秀樹により四年前、燐光群+グッドフェローズ プロデュースにより上演され、別役戯曲の魅力に迫りました。今、改めて、松田・坂手戯曲と並べて再演されることにより、二十世紀の人間たちの姿を描く連作の掉尾を飾るにふさわしい充実した上演が期待されます。 |