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観に来ていただいた方々、どうもありがとうございました!

◎グッドフェローズ+七ツ寺共同スタジオ プロデュース
『神田川の妻』


世界の見えざる構造を抉り、現実と幻想の狭間を凝視する二劇団、
<燐光群+ジャブジャブサーキット>がおくる、
「東京+岐阜・名古屋」発、かつてない「越境」の演劇!

あくなき幻想へ。
さらなる存在へ。
情念とロジックの交差点へ舞い戻る。

人民なき眠りの都市。
薄く暗い瀬々らぎに誘われ、
あなたは惑いつつ足を踏み出す。
ジャングルを蛇行する川の源流を辿りきることができないように、
歩けば歩くほど、あなたは朝から遠ざかっていく。
いや、本当はあなたは知っている。
自分があの部屋に向かっていることを。
そして新たな不安を見いだすのだ。
自分がなぜ、
今でも彼女が待っていると、確信しているのか……。

■STAFF■ 舞台監督/岡浩之 舞台美術/JJC工房 照明/福田晴彦(P自由舞台) 音響/松野弘 写真/梅原渉 宣伝意匠/高崎勝也 宣伝協力/上田郁子 企画/グッドフェローズ+七ツ寺共同スタジオ 制作/燐光群+Pグッドフェローズ・古元道広・咲田とばこ・国光千世・二村利之

■CAST■

猪熊恒和 下総源太朗 丸岡祥宏 江口敦子 吉田智久 宇賀神範子 柿澤宏子 向井孝成 永田恵子(以上、燐光群)
咲田とばこ 栗木己義 松本真一 一色忍 小関道代 長尾みゆき 中杉真弓 小島好美 江川由紀 岩木淳子 疋田英司 岡浩之(以上、ジャブジャブサーキット) 宮島千栄(劇座)
■日時・料金■

8月5日(土)〜14日(月) 名古屋 七ツ寺共同スタジオ
8月19日(土)〜29日(火) 東京 こまばアゴラ劇場
9月1日(金)〜3日(日) 大阪 扇町ミュージアムスクエア

前売券¥3,000 当日券¥3,300 ペア券¥5,600
大学・専門学校生¥2,800 高校生以下\2,500

劇団ジャブジャブサーキットのホームページへ

■ジャブジャブサーキットのみなさんのかお■ 舞台写真はもうしばらくお待ちくださいませ……

演出のはせひろいち氏。カメラのほうを向いてくれませんでした。まさかシャイ? おばけの役の咲田とばこ女史。怖かったですね。ぴったりでしたね。 松本真一さんは新聞記者。かわいい彼女と妹がいる役でしたね。
絶交するOL。一色忍! 絶交されるOL。
中杉真弓!
松本氏の恋人役、小関道代女史。しかし隣にいるひげのおじさまは自由舞台の照明家安藤愛彦氏。アイちゃんと呼ばれていました。
シートベルト付の椅子を発明したという役の栗木己義氏。怖いよ! 大家さん役の長尾みゆきさん、左の人に何とか言ってやってください。怖いよ!
タイプライター軍団であった岩木淳子さんはお料理がとっても上手で、神田川の妻名古屋公演ではいろいろとごちそうになりました! タイプライター軍団のリーダー的な存在であった江川由紀さんはいつもふわふわした感じの方です。実はまだ学生さん。 タイプライター軍団の疋田英司氏。いつももりもり気持ちいいくらいに何でも食べてくれました。ありがとう。
おばあちゃんと孫。このふたりはほんとは同い年です。おばあちゃん役のの小島好美さんは、その辺の商店街を歩いていると、ほんとにおばあちゃんでした。 そして疲れ切って死んだように眠っているのが舞台監督と役者を兼ねていた岡浩之氏。大変お疲れさまでした。盗み撮りしてごめんなさいネ。

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 ■当日配布パンフレットより■

坂手洋二

 世の中で「物書き」「作家」と称されている者は、机に向かってモノを「書いている」瞬間は「作家」のように見えるかもしれないが、実のところ、そうでないときには、何者であるかわかったものではない。多くの場合は、ただのおとっつぁんだったり、酔っ払いだったり、妄想癖のヒトであったりするだけだ。そういうときも立派に「作家」であるという御仁もおられるかもしれないが、どうも私にはそれを証明する術がないように思われる。まあ、俳優だって舞台に出ていないときは「自称俳優」でしかない。そういうものだ。
 私が六年半ほど前に書いた「戯曲」に、はせひろいちさんが関心を持ってくださり、ここにこのような楽しい企画が実現し、私はたいへん嬉しい。だが、私の「作家」としての時間は、とうに過去形になっている。だもので、今はただ、二つの劇団のメンバーがどのように混じりあい、新たな『神田川の妻』がいかなる相貌をもって出現するか、期待するのみである。
 とはいえ、この六年余の間にも、日本は変わった。六年前の上演でさえ「ずいぶん古い話をやるのだね」という感想を持たれないわけではなかったが、今や「戦後昭和史」は完全に風化してしまっている。
 六年前という「小過去」、そして劇中に描かれる、さらに溯った時代を、今、確実に「新しく」描く。現場に求められているのはその能力であり、自分たちの生きている時代を自分たちのものとする、「当事者性の腕力」のようなものである。ほんらい「演劇」は、そういうことにこそ威力を発揮する装置だと私は考えている。
 ともあれ、『神田川の妻』の再生は、この猛夏を最後の最後まで、ほんとうにあついものにしてくれそうだ。
 『神田川の妻』は、同じ年に青年座に書き下ろした『火の起源』という戯曲と表裏の関係をなしている。関心のある方はそちらも是非読んでいただきたいと思う。

はせ ひろいち

「神田川の妻」……実に恐ろしい作品である。僕は作品に正対し、何年ぶりかに背筋がゾクッとし、胃が痛くなった。何度も逃避しかけた。誰かが過去に書いた作品を自分の感性で演出し直す……なんてカッコつけのスタンスを「作品」が許さないのである。当初このプレッシャーは、燐光群メンバーへの遠慮かとも思ったがさにあらず。坂手さんに金を借りてるわけでもなく、何かマズイ情報を握られているわけでもない。ありきたりだが「戯曲の霊力」というしかない。
稽古を重ね、何とかカタチになってきた……と思った途端に、予想もしなかった別の流れが顔を出し、今までのカタチには何の意味もない事に打ちのめされる。「半分ぐらい進んだかな」と思って地図(=台本)を見直したら、そこに書かれていた終着点(=執着点)は実は何かシミのようなもので、目の前には荒野が広がっている……そんな感じだ。
坂手さんとの「距離感」も実に微妙で、普段なら「田舎者」や「小心者」を装って、気楽に聞きまくるのだが、これまた調子が狂っていた。海外在住やら没後ウン十年の劇作家に比べれば、実に近くに作者が鎮座しているのに、なかなかSOSが出せない。初演時の具体案とか、あの場面の作家の真意とか、尋ねれば一気に楽になると判っているのに、どうにもその一言が聞けない。「思いっきりやってよ」と言っていた坂手さんの言葉を思い出すほどに、逆に戯曲に縛られるのだ。
そもそもこの「ごあいさつ」の文章自体が僕らしくない。二村さんも坂手さんもきっと固いだろうから、僕ぐらいは軽くおちゃらけて……と思っていたのに。
この作品は20世紀最高の怪談であり燐光群はさしずめ最強のイタコ集団である。彼らと過ごしたバトルの日々が、「贅沢しない分、知恵を絞って」見事に団結した奇跡の日々が、今後我々の励みや慰めになる事を祈りつつ……本日はご来場ありがとうございました。どうぞごゆっくりお楽しみ下さいませ。

七ツ寺共同スタジオ 代表 二村利之

 「燐光群が旅に出るのは劇団の若い人達に七ツ寺を見せたいからだ。」何故旅に出るかという話になると坂手洋二は七ツ寺への思いを熱い口調で吐露する。90年代に入ってから小劇場演劇の世界の大衆化とメジャー化もあって、七ツ寺へ東京から来演する劇団がめっきり減ってきたなかで、燐光群は創立間もない'86年の初の旅公演で七ツ寺に初登場以来、ほぼ毎年、問題作をひっさげ来名、私たちに衝撃を与え続けてきた。七ツ寺共同スタジオの“共同”は連帯する共同行動や共同幻想に拠っているのだが今やそういった状況は演劇の世界だけでなく、社会全般にも希薄だ。けれども、坂手洋二と燐光群はこれまで七ツ寺が果たした役割りを評価し、今後の変革への可能性に組みするものとして、主体的な関わりと連帯を継続してくれている。私自身も彼らに対して批評的に関わってきた。このように劇場と劇団がそのおたがいのありようをめぐって深く親密に関わりあえたことは私の喜びとするところである。その関わりをより深い緊密なものにしようという志向が今回の共同プロデュースとなって実ったものである。これに、近年3都市公演を意欲的に推進し、燐光群との交流を深めているはせひろいちとジャブジャブサーキットとの合同と連帯があって成立したものであることは言うまでもない。私流に言えば新しい演劇の地平を目指す者が力を合わせる3者共同行動ということである。
 時代を支配するものにけっしてまつろわぬ者たちの精神の系譜、マイノリティの存在が状況を鋭どく撃っていく力。坂手洋二と燐光群は一貫してそういったテーマを追求してきた。その劇世界のなかには息苦しいほどのエロス性が潜んでいる。エロス性こそが政治や闘争をめぐる状況を変えていけるものではないかと。今公演の『神田川の妻』にもそれは通底している。はせひろいちは役者の力をうまくひきだすしなやかな演出力をもっている人である。坂手作品とそれに取り組む両劇団の出会いの力を通して独自の世界を見せてくれることと思う。七ツ寺の空間から始まるこの公演をどうぞお楽しみ下さい。

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……つ れ づ れ……

Gおかげさまで公演は無事終了いたしました。観に来て下さった方々、本当にどうもありがとうございました!しかし「神田川組」が千秋楽を迎え帰京するやいなや今度はアトリエにて「岸田組」の本番、そして紀伊國屋サザンシアターにてグッドフェローズのプロデュース公演・篠井英介さんの「2.5 Minute Ride」です。2000年の燐光群は超過密スケジュール!制作サイドはてんやわんやしてました。

F残すところ大阪・扇町ミュージアムスクエアのみとなってしまいました。思えば稽古を始めたのが6月の末。長い長い。大阪では3日間だけの公演です。扇町のあの箱の中に「神田川沿いのアパート」がどのように出現するのでありましょうか。皆様お見逃しのございませんように。

Eこまばアゴラ劇場での公演は、劇場のドアを場面によっては開け放してあり、井の頭線と商店街の気配がうまい具合にはまっております。しかし昨夜は商店街の盆踊り大会……。演出も「盆踊りバージョン」で、ドアを開け放しての場面は泣く泣く閉めることになりました。商店街じゅう東京音頭の流れる中、外でスタンバイしている役者にはちょっと大変でした……。

D名古屋・七ツ寺共同スタジオでの公演は無事終了いたしました。たくさんの方にご来場いただき、誠にありがとうございました。七ツ寺では客席と舞台が逆転した特殊な舞台美術です。使える舞台構造は全て使い尽くした感じでした。音響・照明オペ室の窓から楽屋の切り穴(どんなしろものか、芝居を打ったことのある方はご存じでしょうが、そういうものがあるのです)に付いている鉄のハシゴまでも。いつもの「客席」が「舞台」になるので、扉を開けると「外」が見えます。一度だけ、向かいの家のおばさまが通りかかっているときに扉が開いたことがありました。
七ツ寺のお父さんであるプロデューサー二村氏は毎日おいしいお刺身やお野菜を差し入れてくれました。みな大喜びで、毎晩劇場でお客様との飲み会でした。シェフはおもに燐光群の吉田。差し入れといえば私達が毎晩お世話になっていた銭湯のおじさんが、大量の酒やら肉やらを差し入れてくれたのは感慨深い思い出です。だってほんとに量が半端じゃなくて。おじさんどうもありがとうございました。

C名古屋入りしてからはしばらく稽古をしました。「名古屋市演劇練習館」という、東京では考えられない、その名の通り演劇の練習をする会館での稽古でした。隣の部屋では少年王者舘さんたちが稽古をしていました。余談ですが、ジャブジャブサーキットのメンバーの松本氏は実家がおそばやさんです。燐光群メンバーはしばらくそちらのお座敷でお世話になっていました。おそばは大変おいしかったです。それにしても名古屋は暑い!

B7月20日、いよいよ燐光群メンバーの名古屋入りです。川中健次郎氏の車を借りて、炊飯器と工具を携え、行ってまいります。東京にいろいろなものを忘れていきそうでこわいです。何せ20日間もずっと名古屋にいるのですから。しかし名古屋の七ツ寺共同スタジオでのこんなに長い公演は初めてです。次のHP更新では、七ツ寺での「神田川の妻」の様子をお知らせいたします。

A7月上旬。劇団ジャブジャブサーキットのメンバーが燐光群の稽古場に参入。いよいよ合同での稽古がはじまりました。なんせ岐阜と東京。行ったり来たりが大変ですね。「神田川の妻」の初演をご覧になった方は覚えていらっしゃるでしょうか。下北沢ザ・スズナリの全てのドア、つまり搬入口、袖口、客席用の入り口までを開け放ち(初演時は3月だったため、苦情が続出したとか……)まさに「その場所」が舞台になった作品です。今回は名古屋の七ツ寺共同スタジオ、東京のこまばアゴラ劇場、大阪の扇町ミュージアムスクエアでの公演。劇場がいったいどのように生まれ変わるのか、乞う御期待!!

@もうすぐ稽古が始まります。今回は合同公演と言うことで、まずジャブジャブサーキットの方が東京に来て稽古をします。それから燐光群が名古屋へ行って稽古をし、そのまま七ツ寺共同スタジオでの幕開けとなります。お互いの芝居はちょくちょく見ているものの、共演となるとこれはもう一大事です。すごく興味深い試みだと思います。はせさんの演出で、あのスズナリで初演した「神田川の妻」がどう変わっていくのか、一同非常にどきどきしております。

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