| 速報ダンナ21 |
| 4月30日、午後5時30分。仙台からの新幹線「やまびこ」が、するすると大宮駅のホームに滑り込む。しばらく後、二人組が疲れた足取りでふらふらとホームを歩いていた。そのうちの一人は大きなぬいぐるみを抱えている。二人は、そのまま大宮で埼京線に乗り換え、一人はすぐさま、大きなぬいぐるみを網棚にねじ込んでいる。手慣れた手つきで、その大きなぬいぐるみを網棚に格納すると、その男はそのまま座席にどっかと座り込み一息をついた。 「あ〜疲れたなあ・・。そのまま風呂に入って寝ようぜ」 「ああ・・・」 もう一人の男は返事をするのもおっくうだと言う感じである。恵比寿行きの電車は、比較的空いており、何事も無く進み、やがて戸田公園駅に到着した。 「とだこうえん〜とだこうえん〜」 二人は、疲れ切った足取りで、電車を降りた。 「ふう〜あと少しだ。ちょっと一服でもしようぜ」 一人がとりあえずという感じで呟き、のろのろと喫煙所に向かう二人組。 (・・・ここまではどこにでもある光景だったのである。) 「・・・なんか忘れてるような・・・」一人の男が、いぶかしげに考えている。 埼京線はするすると動き出し、スピードを増しながら駅を離れていく。 「やべ〜ダンナ忘れた!!(爆)」 無常にも埼京線は次の駅に向かって爆進中である。本気になった埼京線はもう誰にも止められない。 「うわ〜遂にやっちゃったよ・・・」 「やっちゃった!やっちゃった!」 などとコールをする余裕などもちろん無く、すぐさま駅員に報告。 「あの〜今の電車にぬいぐるみを網棚に忘れたんですが・・・」 「どんなぬいぐるみだね?」 「でかいシャチのぬいぐるみです」 「シャチ?魚かね?」 (この駅員・・・ダンナが魚だろうが恐竜だろうが何でもいいってば!早く次の駅に連絡してくれぇ・・・・) 「魚です」 「で、何両目くらい?」 「2、3両目くらいですかね」 「大きなシャチのぬいぐるみで、2、3両目の網棚っと。じゃあ終点の恵比寿で確認することになるね。連絡がくるまで、ここで待っててくれるかな」 (・・・・・恵比寿?あと30分はかかるじゃねえか。もし恵比寿で駅員がダンナを発見したとしても、それから恵比寿まで行くのに30分、帰りで30分・・・・1時間半コースか・・・これは夢だ・・・そうに違いない。誰か俺を殺してくれぇ・・・) 「じゃあ、今から恵比寿に向かった方がいいですね」 「いや、途中で誰かが降ろすかもしれないから、待ってた方がいいよ」 (・・・誰かが降ろすって、客か?駅員か?ダンナが盗まれるってことか?嗚呼・・・ダンナ1号様・・・) 「分かりました」 (・・くうぅ・・・この疲れ切った体にこの仕打ち(忘れたのはお前だろ?)痛い。痛すぎる。何故、電車を降りる時に「ワシを忘れとるぞ」と自己アピールをしないのだ。ダンナ1号・・・・あうぅ〜) ![]() 「ダンナ1号様を網棚に置き去りに・・・」落ち込む菅本@北区 ![]() 「果たしてダンナは無事か・・・」落ち着かない、ぞー。 しかし神は存在した。 某まさき嬢がちょうど新宿にいることが判明!「それだ!今すぐ埼京線のホームに・・・お願い!(懇願)」 5分後・・・・・まさき嬢より打電 「ダンナ、ホカクセイコウ」 やった! 「イエス!シーガッティ!」既に体を動かす元気は無く、心の中でガッツポーズを100万回ほど繰り返す。 ![]() 「ダンナはまだか?」到着を待ちきれない菅本@北区 ![]() 「嗚呼・・・よくぞご無事で!」ダンナと感動の再会 ![]() 「ワシを置き去りにするとは許せん!!」 「申し訳ございません、ダンナ1号様」 スペシャルサンクス(笑)>まさきっち いつかやるんじゃないかと思っていたけど、まさか仙台からの帰りにやっちゃうなんて・・・。 「ダンナは渋谷に行ってブイブイいわせるつもりだったんじゃないの?」という説(byまさき嬢)もあるが・・・ とりあえずダンナの無事に乾杯! |