Catalyst3750 stackメンバーの交換方法
1.状況
Catalyst3750を複数台、stackケーブルで接続しstack構成を作って運用している状況において、構成している内の1台または複数台が故障した場合の、故障機器の交換を行う場合。
2.用語説明
(Master / Slave)
スタック全体を管理する単一拠点。1台がMasterとなる
〜〜Masterの決定要素〜〜
・プライオリティ値(1〜15)大きいもの。この指定が最優先でMasterが決定される。(プライオリティ値のデフォルトは1)
・コンフィグレーションが保存されているもの(プライオリティ値が同じ場合) ・暗号化EMIソフトウェアがインストールされたもの(プライオリティ値が同じ場合)
・暗号化SMIソフトウェアがインストールされたもの(プライオリティ値が同じ場合)
・MACアドレスが小さいもの(上記すべてが同じ場合)
・show switchで確認可能
(スタックメンバー番号)
・スイッチスタック内のメンバーを識別(1〜9)。デフォルトは1この番号が、インタフェースのモジュール番号になる
・デフォルトの場合、スタックに組み込まれる際、『あいている最小のスタックメンバー番号』が自動的に選択される。
・一度保持したスタックメンバー番号は、手動変更や他のスタックメンバに利用されない限り、保持される。(なので、インタフェースモジュール番号が勝手に変わることはない)
・メンバーに対応するインタフェースの設定がある場合、この設定が反映される。
・インタフェースの設定がない場合、デフォルトの設定が適用される。
・show switchで確認可能
(プライオリティ値)
デフォルトは1設定で変更可能
switch stack-member-num priority new-priority
(Provision)
・Stackさせるスイッチがない場合で、事前設定しておきたい場合などに仮想的にStackスイッチを作り出し、インタフェース等の設定を行うためのもの。
Switch stack-member-num provision type
として設定。Typeには、機種名が入る。
・また、Stack番号9のスイッチをStackからはずした後でもコンフィグレーションは残っている。このStack番号9のスイッチのコンフィグレーションを削除したい場合は
no switch stack-member-num provision
とすることで削除できる。
(コンソール)
特定のStackメンバーのコンソールに入りたい場合は、
session stack-member-number
で入ることが出来る。 ただし show 、 debug コマンドのみ使用可能。
3.交換方法
《事前確認事項》
1.IOSのバージョンが異なると、stackが出来ない。(マイナーバージョンが異なるだけであれば、自動UPグレードも可能※詳細はマニュアル)そこで、IOSを確認し、IOSバージョンを一致させておく必要がある。 show version
2.新しく交換するスイッチに、スタックメンバー番号が設定されていないことを確認する。(デフォルトは1)スタックメンバー番号が事前設定されていると、インタフェースモジュール番号が異なってしまう。この場合は、スタックメンバー番号情報を削除する。
※スタックメンバー番号が重複した場合、『使われていない最小のスタックメンバー番号』が割り当てられる。 Show switch Switch current-stack-member-num renumber new-stack-member-num
《実施方法》
1.故障したスイッチの電源を落とし、スタックメンバーから外す。他の正常なスイッチの電源は投入したままでよい。
2.新たに交換するスイッチの電源を落とし、ラックマウントし、スタックケーブルの接続を実施する
3.新たに交換したスイッチの電源を投入する。これにより、スタック接続が開始される。
4.起動したら、 show switch で各機器のスタックメンバー番号、プライオリティ値をチェックする。
5.事前コンフィグと異なるプライオリティ値が表示された場合、 switch stack-member-num priority new-priority でプライオリティ値を変更する。
6.完了
《マスターが故障した場合の交換方法》
1.Masterは、プライオリティ値が次に高いスイッチに変更されている。 前述と同様に導入し、正常の動作を確認した後、
switch stack-member-num priority new-priority
でプライオリティ値を15にする
2.Reload slot stack-member-number または、再起動することでスタックのマスターを移動させる。 ※特に、マスターを移動させなければならないということはないので、気にしなくても良いかもしれない。