どんな団体?
宝石やレコードの針、自動車や電子部品、挙げ句の果てに猫のトイレの砂まで身の回りにはたくさんの鉱物があります。しかしながら、なぜか日本人には鉱物の人気が無く、鉱物の知識があまり豊富ではありません。かつてヨーロッパでは、鉱物の知識を持つことはエリートの条件のひとつとされていましたので、皆こぞってコレクションに勤めたという話です。また、そういった人々の探求心が科学を発展させ、現代が築かれて来たのです。身近な鉱物として最も美しく、高価な物は研磨された宝石ですと誰もが思いますね。しかしながら、これらは皆鉱物の結晶の模造品なのです。自然界には、水晶に代表されるように本当にきれいな結晶がたくさんあります。そういった鉱物に心を奪われ、研究し、フィールドにこれらを追求するのが私たちなのです。
どうして鉱物を集めてるの?
良くある質問に「どうして鉱物を集めてるの?」・「鉱物の魅力ってなに?」と聞かれることがありますがこの答えはなかなか難しいです。鉱物自身の魅力を説明しますと「この巨大な物質の塊である地球の中で、非常に希な確率で元素と元素がある限られた条件の下で出会い、生み出されたものが鉱物です。鉱物は時にまばゆい光を放ったり、コンピューターで計算したような結晶系を持っていたり、信じられない形を作っていたりし、自然の神秘や造形の妙を楽しむことが出来るのです。」となりますでしょうか。
鉱物採集の楽しさや面白さを簡単に箇条書きにしてみますと、以下のようになります。
(1)綺麗な鉱物を手に入れた時
(2)大きな鉱物を手に入れた時
(3)珍しい鉱物を手に入れた時
(3)多くの種類を手に入れること
(4)新しい産地を発見した時
(5)目をつけた場所から予想通り鉱物を採集した時
また、鉱物を採りに行くプロセスも、旅の要素を多く持ち、非常に楽しいものです。鉱物を求める旅に出て、発見をし、そして持ち帰って観察を行ったり記録をしたりする・・・。まさに、鉱物採集は総合的な知識と経験を生かしたスポーツでもあるのです。
鉱物ってなに?
鉱物を集める前に、鉱物とはどのような物であるか知らなければなりません。ここでは、簡単な鉱物の定義を記しておきます。
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基本的に元素、又は無機物質で出来ていること。ただし、一部例外的に琥珀など有機物で出来た鉱物もある。
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化学的、物理的に均質であること。
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一定の法則に従って規則正しい結晶形を持っていること。ただし、金属やアモルファスな物質もまた、鉱物とされている。
日本でも宝石が取れるの?
鉱物採集の楽しさの一つに、宝石になるような美しい鉱物の収集という楽しみがあります。
ここで、宝石になる鉱物の条件をあげてみますと以下のように考えられます。
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第一に美しいこと。
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第二に高度が高いこと。
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第三に世界的に産出量が少なく、希少であるが、ごく限られた地域に数多く産出すること。
では、果たして日本で宝石になるような鉱物が取れるのでしょうか?実際、日本でもこれら宝石になる鉱物と同種の鉱物を取ることが出来ます。しかし、外国で産出するような鮮やかな物を多数産出する鉱床はほとんど発見されておらず、唯一宮崎県土呂久のダンブリ石という準長石属の鉱物が、鉱床として利用できる可能性があると言われておりました。ただし、当地は砒素鉱毒問題の発生により、完全に覆土されてしまい、現在は幻の鉱物となっております。
では、実際に日本産宝石について
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ダイアモンド:残念ながら、地質学的にもダイアモンドは全く可能性がありません。
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サファイア:ルビーもサファイアもコランダムという鉱物です。日本には、岩手県の興田などサファイアを産出する産地は結構あり、きれいな紡錘型の結晶が得られます。
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ガーネット:柘榴石ともいいます。基本的な造岩鉱物として、様々な岩石中に観察されますので、日本にも数多くの産地があります。また、結晶しやすい性質を持つため、各地で大きく美しい結晶が確認されています。
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アメジスト:紫水晶のことです。少量の酸化鉄が着色の原因とされ、鉄の鉱山など数多くの産出例が報告されています。
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エメラルド:ごく少量のクロームが発色の原因とされています。日本には残念ながら美しいエメラルドの産出記録はありませんが、同種のベリルは花崗岩ペグマタイト地域などに産出します。
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オパール:メキシコに産出するものと同様に、火山岩中の空隙を充たして、美しい虹色を呈するものが産出します。
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トパーズ:花崗岩ペグマタイト中や気成鉱床中に産出します。明治のころは世界へ向けて輸出されていたこともあり、未だに各地で産出することが確認されています。
鉱物採集の心得ってなに?
産地の予備調査
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無駄足を踏まないために、前もって行く産地の本や文献を見ていきましょう。
出来ることなら、以前に行った人に会って話を聞いて、実物の鉱物を見せてもらいましょう。鉱物を知るには、まず見てさわって頭にたたき込んでおくことが、上達への近道です。
産地の立ち入りの許可をもらう。
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特に、鉱山や採石場では立ち入りの許可を必ずもらいましょう。 これを怠ると鉱山に迷惑をかけることになり、また後から来た人にも迷惑をかけることになるので、必ず名前と身分を伝えて許可をもらいましょう。
自然を大事に産地を荒らすな!
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特に、岩石などを叩く場合、ほんの少しでも自然破壊につながるので、国立公園などでは自分の目だけで楽しむようにしましょう。むやみに、取ってくると他の鉱物採集家に迷惑をかけてしまいます。むやみに取るようなことはせずに、良い物を数個待って帰り後から来る人に残すぐらいの心の広さをもって採集に望みましょう。
事故を防ぐ
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鉱物を採集する場所は危険な所が多いため、ヘルメット、長袖のシャツ、軍手などの装備はしっかりしていきましょう。危険個所では細心の注意を払い、落石などでは声をかけましょう。
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経験
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いい標本を集めるためには、やはり場数を踏む以外にありません。鉱物を知るためには実際に産地に出かけて実物を見ることが一番なのです。後は、あなたの情熱です。