合併浄化槽
(効率的だが進むぬ導入”下水道信仰”が阻害)
| 全町整備で事業費減 「下水道に固執する必要はないんですよ」秋田県二ツ井町の丸岡一直町長は言う。同町は1995年下水道の整備計画を白紙に戻し、全町を合併浄化槽だけで整備することを決めた。 |
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山間部、過疎地で注目 住宅が集中する都市部では汚水を1ヶ所に集めて処理する下水道は確かに効率的だ。ところが、集落が点在する山間部や過疎地では非効率的となる。こうした地域を抱える自治体では整備に膨大な費用と時間がかかる下水道よりも安くて短時間で設置できる合併浄化槽への注目が高まっている。 |
問題は保守管理 ただ、合併浄化槽にも問題点はある。各家庭ごとに設置されるため、定期的な消毒や槽内に溜まった汚泥の抜き取りなどの管理を怠ると未処理排水が河川に流れる危険性があると指摘される。 |
| 行政の積極姿勢が必要 こうした状況にもかかわらず、合併浄化槽の普及速度は遅い。要因の一つは単独浄化槽の存在だ。浄化槽法改正でし尿だけしか処理しない単独浄化槽は、2001年から新設が禁止された。しかし、合併浄化槽への切り替えが努力義務とされたため、寿命30年といわれる単独浄化槽はまだ多く残り、台所や風呂などの生活排水は浄化処理されないまま垂れ流されている。 |
(読売新聞 5/1 朝刊)
| 浄化槽の必要性 「下水道」では、合併浄化槽に関する声が多く届いた。整備に多額の費用と時間がかかる下水道に対し、安い費用で短期間で設置できる合併浄化槽を支持する意見が目立った。千葉県の現職町議は「農業集落排水中心に整備を進めているが、重い負担で財政破綻する恐れさえ考えられる」と危機感を持ち、合併浄化槽を積極的に採用している自治体から資料を取り寄せたという。合併浄化槽支持の女性は「先月行われた統一地方選挙で、この問題を取り上げる候補がいなかったのが残念」という。 |
(読売新聞 5/15 朝刊)