Solaris8 サーバ構築ガイド  -理論・実践・応用- 著者:井上亜潮 発行:(株)秀和システム 

概要

Part 1  UNIXとネットワーク

UNIXとはいったいどういうOSなのか。その歴史を振り返り、代表的なUNIXシステムについて解説します。また、インターネットサーバとしてUNIXとWindowsNT/2000はどのような違いがあるのかを明確にします。つづいて、UNIXにおいてネットワークを構築する際に必要となるハードウェアの基礎知識と、インターネットの標準プロトコルであるTCP/IP技術について確認し、以降の実践に備えます。

Part 2  Solaris8のインストール

SolarisとはいったいどういうOSなのか。その歴史を振り返り、最新版Solaris8の新機能について解説します。また、SPARC版とIntel版Solarisの特徴について解説し違いを明確にします。
Solarisといえば、通常SPARC版Solarisを想定しますが、本書では、実用的な域に達したIntel版Solaris8について特別に章を割き、マルチブート環境構築のためのテクニックなどについて解説します。インストールの準備では、Solaris8でさらに進化したインストール方法Solaris Web Start Wizard 3.0と従来からの対話的インストール方法Interactive Installについて、インストールの主要画面全てを提示し解説します。

Part 3  システム管理入門

システムの運用管理をおこなうにあたり、必要最低限の基本的なシステム管理技術について解説します。はじめに、Solaris起動プロセスの流れを確認しinitプロセスと実行レベルの関係を理解します。つづいて、ユーザおよびグループの登録、削除、修正の方法と、ユーザ環境のカスタマイズ方法について解説します。また、ファイルシステムの構造とマウントの方法、FDやCD-ROMのボリューム管理機能、ホームディレクトリのオートマウント、FDのフォーマットとディスクコピー方法等について解説します。

Part 4  ネットワーク環境設定

はじめに、SolarisにおいてTCP/IPネットワークを利用するための基本的な環境設定方法について解説します。そのうえで、ネットワーク透過なシステムを作るため、リモート操作環境および、NFSの設定をおこないます。
つづいて、一般ユーザにネットワークを意識させない環境を提供し、システムの一元管理を行うためNISの導入および利用について解説します。また、ローカルプリンタの共有方法やWindows用ESC/Pプリンタの利用、Windows98およびWindows2000からSolaris8印刷サーバへの印刷方法について解説します。

Part 5  開発環境の整備

UNIXのソフトウェアは、歴史的な経緯から高品質なフリーソフトウェアがたいへん充実しています。フリーソフトウェアはソースコードで配布されており、自分のシステム環境でコンパイルし実行形式であるバイナリを得ます。本書では、GNUのCコンパイラgccなどを、ソースコードからコンパイルし、フリーソフトウェアによる開発環境を構築します。さらに、開発環境の充実と、コンパイルに慣れる意味を含め、幾つかの有用なフリーソフトウェアを利用してみます。

Part 6  インターネットサーバ構築

Solarisをインターネットサーバとして機能させるため、DNS、メール、WWW、Proxyの各サーバ環境をフリーソフトウェアで構築します。また、安価な専用線接続で知られるNTT OCNエコノミーへの接続・設定のポイントを紹介します。最後にネットワークのトラブルシューティングに役立つコマンドを実行することで、本書の締めくくりとしました。

Appendix

Appendix-A Bookmark URL(Favorite Index of UNIX User)
Appendix-B Solaris8の入手方法
Appendix-C Solarisのユーザ登録
Appendix-D Maintenance Updateによるシステムのアップデート
Appendix-E パッチの適用
Appendix-F Netscape6のインストール
Appendix-G GPL(GNU一般公有使用許諾書)日本語訳
Appendix-H CFのMANUAL.jpn
Appendix-I BIND-9系のメイクと実装における注意点


目次

----- Part 1 UNIXとネットワーク------   Return to top

1 UNIXとは
1.1 UNIXありますか
1.2 UNIXの歴史
1.3 いろいろなUNIX
1.4 インターネットサーバとしてのUNIXとWindows
1.5 PC-UNIXについて

2 ネットワークの構築
2.1 Ethernetの基礎知識
2.2 ネットワークを構成する機器類
2.3 ネットワークトポロジー
2.4 本テキストで扱うEthernet環境

3 TCP/IPの基礎知識
3.1 プロトコル
3.2 TCP/IPとUNIXとインターネット
3.3 OSIレイヤー
3.4 IPアドレス
3.5 アドレスクラスの構成
3.6 ネットマスクとサブネットマスク
3.7 アドレスクラスの特徴
3.8 アドレス枯渇問題への対処方法
3.9 名前解決
3.10 ドメイン名
3.11 ポート番号
3.12 MACアドレス
3.13 アドレスの解決
3.14 ルーティング
3.15 IPv6

----- Part 2  Solaris8のインストール------   Return to top

4 Solaris について
4.1 SunOSとSolaris
4.2 Solaris8の新機能
4.3 SPARC版とINTEL版Solaris

5 INTEL版Solaris8を利用する人のために
5.1 PC/AT互換機とは、
5.2 PC/AT互換機のブートメカニズム
5.3 ディスクパーティション
5.4 マルチブート環境の構築方法
5.5 INTEL版Solarisのインストールにおける問題点
5.6 これからマシンを準備する人へ
5.7 PC/AT互換機の仕様例
5.8 ハードウェアー互換リストの確認

6 Solaris8 インストールの準備
6.1 SOLARIS 8メディアキット
6.2 SOLARIS 8インストールの前提知識
6.3 SOLARIS 8インストールの概要
6.4 ソフトウェアグループの決定とディスク容量
6.5 ファイルシステムの見積り(ディスクスライスの計画)
6.6 最新版 起動ディスクの作成
6.7 インストール前の最終確認

7 Solaris8のインストール
7.1 SOLARIS8インストールフロー
7.2 <SOLARIS WEB START> STAGE-1 周辺機器の認識とミニルートの作成
7.3 <SOLARIS WEB START> STAGE-2 SOLARIS ソフトウェアのインストール
7.4 <INTERACTIVE INSTALL> STAGE-1 基本システムの対話的インストール
7.5 <INTERACTIVE INSTALL> STAGE-2 SOLARIS8ソフトウェアのインストール
7.6 <INTERACTIVE INSTALL> STAGE-3  SOLARIS8 製品CDのインストール
7.7 INTEL版SOLARIS8の自動起動設定
7.8 IDEドライブに対するDMA機能を有効にする

----- Part 3  システム管理入門 ------   Return to top

8 システムの起動プロセス
8.1 システムの起動プロセス
8.2 INITプロセスとRUNレベル
8.3 実行制御スクリプト
8.4 システムの停止と再起動

9 ユーザ管理
9.1ユーザ管理の基礎知識
9.2 ユーザ管理のライフサイクル
9.3 グループの追加・削除・修正
9.4 ユーザの追加・削除・修正
9.5 パスワードの設定
9.6 シャットダウンユーザの作成
9.7 シェル
9.8 環境変数とシェル変数
9.9 ユーザ環境設定ファイル(.login .cshrc .profile)
9.10 SU時の環境設定ファイル

10 ファイルシステムの構造と操作
10.1 ファイルシステムの構成
10.2 ファイルシステムのマウント
10.3 システム起動時の自動マウント
10.4 ホームディレクトリのオートマウント
10.5 CD-ROMおよびFDの利用
10.6 FDのフォーマットとディスクコピー
10.7 MS-DOSファイルシステムのマウント

----- Part 4 ネットワーク環境設定 ------   Return to top

11 ネットワーク環境設定
11.1 ネットワーク環境設定ファイル
11.2 IPアドレスおよびホスト名の設定
11.3 デフォルトルートの設定
11.4 インターネットサービスデーモンinetd
11.5 ルータとしての構成
11.6 ネットワークインターフェースの初期化
11.7 論理ネットワークインターフェースの作成
11.8 論理インターフェースを利用したルータの構成

12 リモートコマンドの実行とアクセス制御
12.1 rコマンド実行許可のしくみ
12.2 rshコマンド
12.3 rcpコマンド
12.4 rloginコマンド
12.5 rコマンドのセキュリティ確保

13 Xウィンドウシステムとアクセス制御
13.1 Xウィンドウシステム
13.2 Xアプリケーションの実行とアクセス制御
13.3 Xサーバのユーザ認証(xauth)
13.4 Xサーバのホスト認証(xhost)
13.5 アクセスコントロールリストの自動登録
13.6 DISPLAY環境変数

14 NFSの設定と利用
14.1 NFSの概要
14.2 NFSサーバの設定
14.3 NFSクライアントの設定
14.4 /netマウントポイントによるオートマウント
14.5 ホームディレクトリのNFSオートマウント
14.6 リムーバブルメディアのNFSオートマウント

15 NISの設定と利用
15.1 NISドメインの概要
15.2 ネームサービススイッチ
15.3 NISマスターサーバの構築
15.4 NISスレーブサーバの構築
15.5 NISクライアントの設定
15.6 NIS管理コマンド
15.7 NISユーザ情報の更新とパスワードの変更
15.8 NISマップを利用したオートマウント

16 プリンタの設定
16.1 プリンタの接続形態
16.2 Solaris印刷設定の概要
16.3 Solarisプリンタマネージャ
16.4 LP印刷サービスのしくみ
16.5 ローカルプリンタ印刷環境設定(印刷サーバの設定)
16.6 リモートプリンタ印刷環境設定(印刷クライアントの設定)
16.7 ネットワークプリンタ印刷環境設定
16.8 ESC/P ローカルプリンタ印刷環境設定
16.9 Microsoft WindowsからSolaris8リモートPSプリンタへの印刷
16.10 プリンタへのユーザアクセス制限
16.11 LP印刷サービスコマンドのまとめ

----- Part 5  開発環境の整備 ------   Return to top

17 Solarisパッケージソフトの導入
17.1 UNIXソフトウェアの流通形態
17.2 ファイルの圧縮・解凍・アーカイブ
17.3 ソフトウェアのインストール計画
17.4 フリーソフトウェアの入手
17.5 Solarisパッケージのインストール

18 GNU開発環境の構築
18.1 GNUmakeの作成
18.2 bisonおよびtexinfoの作成
18.3 GNUgccの作成

19 フリーソフトウェアの活用
19.1 GNUtar
19.2 GNUpatch
19.3 日本語less
19.4 Perl
19.5 nkf(漢字コード変換フィルタ)
19.6 kterm
19.7 Vim(Vi IMprovedエディタ)
19.8 EmiClock
19.9 xdaliclock
19.10 xscreensaver
19.11 xearthとxsnow

----- Part 6  インターネットサーバ構築 ------   Return to top

20 DNSサーバの構築
20.1 DNSサーバとリゾルバ
20.2 DNSサーバの種類
20.3 BIND起動のしくみ
20.4 BINDブートファイル
20.5 BINDデータベースファイル
20.6 DNSクライアントの設定
20.7 DNSの起動と確認
20.8 スレーブサーバ(セカンダリネームサーバ)の設定
20.9 BIND-8のメイク・インストール
20.10 BINDのデバッグ
20.11 BIND-4系からの移行

21 メールサーバの構築
21.1 メール配送のしくみ
21.2 CFのインストール
21.3 CFによるsendmail.cfの作成
21.4 sendmail.cfファイルの配送確認
21.5 Sendmailの再起動とメールの確認
21.6 Sendmailのメイク・インストール
21.7 POPサーバの設定
21.8 IMAPサーバの設定
21.9 Windowsメールツールの利用

22 WWWサーバの構築
22.1 Apacheのディレクトリ構成
22.2 Apacheのコンフィグレーションファイル
22.3 Apacheの起動と停止
22.4 モジュールの組み込み
22.5 Apacheのメイク・インストール
22.6 Apacheのアクセス制限(ホスト認証)
22.7 Apacheのアクセス制限(ユーザ認証)
22.8 ユーザホームディレクトリの利用とアクセス制限
22.9 CGIおよびSSI
22.10 バーチャルホスト
22.11 AnalogによるWebアクセス集計

23 キャッシュサーバの構築
23.1 Squidのメイク・インストール
23.2 Squidの実行
23.3 ブラウザの設定
23.4 Squidのコンフィグレーション
23.5 Squidのアクセス制御
23.6 キャッシュマネージャによる稼働情報の解析
23.7 Squidの連携
23.8 Squidのアクセスログ
23.9 Cache-Statsによるアクセスログ解析

24 インターネットへの接続
24.1 Solarisネットワーク環境設定
24.2 BINDの設定
24.3 Sendmailの設定
24.4 セキュリティを考慮したインターネット接続
24.5 複数サブドメインへの静的メール配送
24.6 TCP Wrapper
24.7 Netscape Communicatorのインストール

25 ネットワークトラフィックの調査
25.1 ifconfig
25.2 ping
25.3 ARP
25.4 netstat
25.5 traceroute
25.6 nslookup
25.7 snoop
25.8 tcpdump
25.9 route

---------- 以上 ------------   Return to top