それはあまりに唐突にやってきた。

ムーンライダーズ無期限活動停止宣言

うそ、

どうして、

辞めないで、

ついにきたか、

いろいろ感慨は交錯している。

今は彼らの残してくれた愛すべき楽曲たちをただひたすら楽しみたいと思う。

お疲れ様。

ムーンライダーズ。

 

 

樫の会緊急企画

■ムーンライダーズ楽曲マラソンレビュー■

VOL.5NEW

『dis-coverd』

1999年作品

これを聴いて月面讃歌のコーラスを録音したときのライブを思い出した。
そういえばこのメロディーを歌わされたなあ、と。会場ははたしかパワステだった。
二夜連続のライブで一日目が清水ミチコさん司会の公開記者会見。
私が見たの日は能地さんが司会だった(1998年4月4日だったらしい)。
人がいっぱいで身動きがとれなかったのを覚えている。
このときのライブ、車座になっての演奏。
鬼火と欲望がタンゴみたいなアレンジでものすごくカッコよかった。
あれもう一回聴きたいな〜。是非とも。
ところでdis-coverd。
これはやっぱり月面のおまけというかデモ盤にしか思えない。
『月曜の朝には終わるとるに足らない夢』の詞がおかしくて仕方ない。
『sweet bitter candy』にある「何かを決めなきゃね」というフレーズ。
今のビートニクスでも「何かを決める」云々というのがあったな。
これも十年来のキーワードなのかもしれない。
(2011年11月14日)

text by 野坂たま子

 

 

VOL.4

『Ciao!』

『Ciao!』一聴記

さて『Ciao!』だ。
今度の新譜に収録された楽曲は12曲。
メンバーそれぞれが2曲づつ持ち寄り、作って歌って演奏するという
シンガーソングライターとしての仕事をきっちりしている格好だ。
いきなり変拍子で始まるオープニングの「Who's goona be reborn first?」から終曲の「蒸気でできたプレイグランド劇場で」まで
配置された楽曲は間断なくリスナーに迫りくる。聴き手を飽きさせない構成美はもはや伝統芸だ。
ファンであればこの楽曲はこの人の作品だと思わずニヤリとする作品が出揃っているのではないか。

先般の無期限活動停止宣言があったからか、アルバムタイトルもさることながら
収録楽曲にいちいち意味深なタイトルが多いと思うのは気のせいか。
「Who's goona be reborn first?」過去への決別?新たなバンドの誕生?
「折れた矢」6矢ついに折れる?
「弱気な不良Part2」おいおいPart1聴いてないぞ!その前に○○しちゃうの?
「主なくとも梅は咲くならばもはや何者でもない」主なくともの主って誰のこと?ひょっとして?
「ラスト・ファンファーレ」かしぶちさん、ラストと言わずに
「蒸気でできたプレイグランド劇場で」月下騎士団劇場も終演?

白井楽曲「Masque-Rider」は近年のムーディ・シリーズ(表現古すぎかも)を加速させる新境地。今後はこっちの方向で?

一聴しただけだが、全編通してスネアがカンカン鳴ってる太鼓屋かしぶち哲郎のドラムが健在なのは嬉しい限り。
かしぶち楽曲には盲目的(盲聴的?)に耳がいってしまう「かしぶち耳」が出来上がってしまっているので、
ビートルズのペニー・レインをカバーしているのかと一瞬思った序破急な「Pain Rain」、
バンドを代表する楽曲な予感のする「ラスト・ファンファーレ」はもはやヘビーローテーション。

ところで、周りのファンからはムーンライダーズって○○する!?って話を聞くんですけど、
僕は○○はないと思いますよ。。。

続きはまた。

(2011年12月17日)

Text by KRAFT.WARTZ

 

 

VOL.3

『MODERN MUSIC』

1979年作品

初めて聴いたのが高校2年のときだったか3年のときだったか。
発売日から考えて3年生のときだな。私がムーンライダーズを知ったとき、
カメ万まで出ていたんだ。カメ万とこれと同時に聴いたんだと思う。
MODERN MUSICはジワジワ染み込んできてヤミツキになった麻薬アルバム。
この辺は、今聴いても次の曲への流れが頭の中で先行する。
これを好きにならなかったらムーンライダーズに入れなかったと思う。
それにしても今でも発見があるのが驚き。バーレスクのバック(というより横)
で流れるラッパの音。トランペットとかトロンボーンとかチューバとか
クラリネットみたいな音も。バーレスクの意味も今回初めて調べた。
このアルバムが持つ暗さ、大人っぽさにあこがれた。
それまで聴いたことのなかった音の重なり方が衝撃的だった。
あの頃からずっと、私はMODERN MUSICとの出会いに感謝している。
(2011年11月13日)

text by 野坂たま子

 

 

VOL.2

『Tokyo 7』

2009年作品。発売は9月16日。ライブは11月。

今のこのショックだけどハイになっている気持ちがいつまで続くのか。
昨日のあのときから確実に非日常になってしまった。
休止の理由はわからず。いろいろ憶測はあるけれど真相は不明。
今日はセブン。セブンは明るい。疾走感を感じる。ジャケットも好きだわ。
CDと同時にポスターも買って、これは部屋に飾ってあります。
ポスターは枚数限定で通信販売されていたからすぐ買ったんだけど
ライブ会場に行ったら売っていて、あ〜通販で売れなかったんだなあ、と思った。
しかしこのポスターは気に入ってます。
アルバムの最後の曲『6つの来し方行く末』は、今この状況で聴くと終末感が
漂うんだけど、JCBでのライブのときは未来に向かう姿を見た気がしたんだ。
ライブの最後は、客席にせり出した花道でそれぞれが楽器を携えて演奏して
チンドン屋風に去って行った。カッコよかったな。
このときのライブ、あんないい会場なのに上の方には空席が目立ち、
なんてもったいないんだろうと思ったよ。
(2011年11月12日)


text by 野坂たま子

 

VOL.1

『Six musicians on their way to the last exit』(リリース2000.12.15)

これ新星堂で買ったはず。3枚か4枚。クリスマスプレゼントもしくは歳暮として
柴田さん、享司さん、あと誰かに贈ったと思う。かしぶちさんをよく知る店長が
ジャケットを見て「一番手前が橿渕さんですね?」と言い、
私が「いえ、一番手前は犬です」と言って笑い合ったのを覚えている。
しかし、その後ちゃんと聴いてなかった。存在を忘れていたわけではないけど
重要視していなかった。ミニアルバムという位置づけの問題か。
(ミニアルバムって何?という疑問も片付いていなかった、そういえば)
これ、ついこの前だったような気がするけれど、もう10年以上経っている。
50才前後のムーンライダーズ、確かに今より若いわ顔が。いい感じの中年。
最初の曲『the last picnic at hanging rock』(岡田さん担当)では、今まで
気づいていなかった音を発見。慶一さんの最上川の歌みたいなのも聞こえる。
the last exit 最終出口という言葉は、最近のキーワードではなく10年以上前から
あったんだね。この頃から最終出口に向かっていたということ?
2番目の曲、かしぶちさんの『ブリキの靴』で涙。こんなに好きなのに…。
本日平成23年11月11日、無期限休止の発表を受けて、どうしていいのかわからぬまま、とりあえず
ムーンライダーズ全部、真剣に聴くことにした。棚から無作為抽出で選んだ今日の一枚。
最後の『Kのトランク』の詞が、心に痛い。

text by 野坂たま子

 

掲示板へ

 

kasinokai since1997