桜井昭彦医師の告白(7):周囲の声を無視して医師に対する患者の依存を意図的に強化した
1997年12月14日付、中久喜医師のカルテより:中久喜医師と桜井昭彦医師との電話での会話
12/14/97
DrS[桜井昭彦医師]にTel[電話をした際の会話]
・Communication gapについて[幸子と桜井昭彦医師との間にコミュニケーションギャップがある、という点を幸子から伝えられた中久喜医師は、その修正を桜井昭彦医師に対して、次のようなかたちで依頼する]
・彼が自由連想的に話すと彼女が混乱するという事[桜井昭彦医師が幸子に対して思いつくことを次々に脈絡なく話すため、幸子が混乱するという点を桜井昭彦医師に指摘する]
−−転移 neurosis、psychotic[幸子の転移は神経症レベルなのか精神病レベルにある深刻なものなのか、という点についてS医師と話をする]
・治療のしきりなおしをする[これまでの治療の方法をあらためて、再度、治療を立て直すように指示する]。治療の枠。構造をfirm[堅固]にすること。[桜井昭彦医師が治療の時間と設定を厳格に守り、時間を超過したり、治療に関係のない会話をしないようにするように、と中久喜医師が指示する]
・もっとactiveなリーダーシップをもっている事[幸子が話題の選択や治療方針を決めていて、桜井昭彦医師は自分では提案ができずひたすら受け身になって、幸子の提案を次々に受け入れているため、治療になっていない。桜井昭彦医師が治療においてはリーダーシップをとりなさい、と中久喜医師が指示する]
DrS.[以下、桜井昭彦医師の発言]
DrNのレビューがあるので彼女はsurviveしている
[→S医師との面接で幸子は死にたくなるが、そのあとで中久喜医師とともにS医師との面接を再検討する作業を行っているため、幸子はそこで自分を客観視することができる。幸子が桜井昭彦医師との面接のあと死にたくなっても、なんとか自殺を思いとどまって生き続けているのは、中久喜医師との面接があるおかげである]
慶応大学病院の時は二人だけでやっていたので彼女は退行↑[強まった]みなからやめろといわれた[→1995年の慶応大学病院での治療は、桜井昭彦医師と幸子の「二人だけ」で行われていた。つまり、チーム医療が成り立っていなかった。その結果、幸子の「退行」が「↑」=強まり、桜井昭彦医師に対する恋愛感情と依存が強まった。これを見て、周囲のスタッフは、それ以上二人きりになって幸子の恋愛感情を助長するのは「やめろ」、と桜井昭彦医師に言った]
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