![]() 概要 西欧近代の「主体」という枠組みに代わる〈時空体〉、すなわち〈内部対話的自己〉=〈内部対話的/後見役的自己〉。外部との境界がつねに揺れ動く自己の充実感は、異なった視点に基づく知覚や記憶からなる、いわば内的な他者どうしの出会いの構造の顕在化を通して、不断に生み出される。観客が自分の存在そのものを微かな〈視点差/時間差アウラ〉によって感知し自分に成る〈異時空〉の開拓こそ、二十世紀芸術の核心だろう。アートは、離れて自分を見つめ、〈未来の現在化〉を図る〈異時空〉体験装置に他ならない。
書誌情報 書名 = 『 アート・ジャングル ― 主体から〈時空体〉へ 』 |