脳に響く快感を仕組む/ 感覚器官に根差す自己発見
- 定まりがたい皮膚を持つ自己の確かさ アートの核心は観客の意識の流れ 五人のアーティストが暗示する今後の方向性
単純なユニットの複雑さ ―― ドナルド・ジャッドを読み直す
- 単純明快な全体に宿る複数の視点 ジャッドの志向を貫く境界重視 時空と不可分な可変的境界の自己
記憶の想起が拓く現在 ―― アンゼルム・キーファー:過去と交わる方法論
- モダン・アートの弱点 記憶融合による時間化 視点を照射する装置 内なる他者との闘争 極度に私的な時代共有 危うさとしての聖なるもの
目が皮膚に、皮膚が目に ―― 内なる他者を祓うルイーズ・ブルジョワ
- 皮膚と皮膚が触れ合うことの魅力と気味悪さ 閉じられた内部空間に視線が入り込む装置 触覚的な記憶がせめぎ合う他者どうしの関係構造 アートは安心できる居場所がない者の居場所 せめぎ合いの激しさが悪魔祓いのエネルギー
揺れ動く境界を生きる ―― アントニー・ゴームリーの皮膜的自己
- 自己という謎への局所的視野 体内と外界が行き交う境界 静止したポーズによる身体の時間化 自己触媒的に未来へ向かう不確かな皮膜 不安定な境界の現在に立つ充足感
写真に撮れない風景 ―― ジェームズ・タレルが仕掛ける光宇宙
- 感じる光、自己発見の喜び―「ジェームズ・タレル展」体験記 とらえどころのない虚空と溶け合う感覚 連続的意識の分節化が生む〈見ることを見る視点〉 身体の内側で生成するドラマティックな風景 生体としての未完の自己が抱く〈未来の現在化〉志向