Analysis of -Philippines in Japanese movies- ..Sorry. Japanese only.
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フィリピンで撮影された日本映画をいくつかのパラメータから統計的に鋭く分析します(^o^;)。
 
下表の各映画の詳細情報についてはこちらのページを御覧下さい→フィリピンロケ邦画情報ページ
フィリピン関係のテレビ番組表もあります→フィリピン関係テレビ番組表

  フィリピンロケ邦画データ一覧表(封切日順)
封切日タ イ ト ル主 演助 演監 督フィリピン度トンド度ヤクザ度マフィア度鉄道度オススメ度製 作 会 社
11963.04.28五十万人の遺産三船敏郎山崎努三船敏郎    ★★★・・宝塚映画/三船プロダクション
21972.02.05喜劇 誘惑旅行フランキー堺倍賞千恵子瀬川昌治   ★★★★★松竹
31984.04.28海燕ジョーの奇跡時任三郎藤谷実和子藤田敏八★★★・・松竹富士/三船プロダクション
41989.06.03ハリマオ陣内孝則山崎努和田勉マレーシア   ★★★・・松竹/SEDIC/ワダベンカンパニー/I&S/ワタナベフィルム
51991.01.01女ランボー高樹澪沖田浩之鈴木一平   ★★・・・日本ビデオ映画
601.25IMADOKI 初恋物語南渕一輝浅野愛子神代雅喜    ★★・・・ジャパンホームビデオ
705.01女死刑囚柏原芳恵水原ゆう紀高瀬昌弘クウエート    ★・・・・日本ビデオ映画
811.01ブローバック2 夕陽のギャングたち竹内力松山鷹志室賀厚   ★★・・・ジャパンホームビデオ/松下プロダクション
91992.03.13暗黒街の勲章 マニラ極道戦争名高達郎秋本奈緒美宮越澄  ★★・・・東映ビデオ
1003.20事件屋稼業菅田俊水島かおり福岡芳穂 ★★★・・ジャパンホームビデオ/ツインズ
1103.28あふれる熱い涙 -Swimming with tears-ルビーモレノ佐野史郎田代廣孝    ★★★★★シネバレエ
1210.23ダーティ・ブルー中島宏海長谷川初範金澤克次   ★・・・・松下プロモーション/ジャパンホームビデオ
1312.11マニラ・エマニエル夫人 魔性の楽園&危険な楽園横須賀昌美寺泉憲新村良二  ★★・・・東映ビデオ
1412.XXフィリッピーナを愛した男たち (TVドラマ)玉置浩二ルビーモレノ水島総   ★★★★★フジテレビ/G・カンパニー
15XX.XX妻はフィリピーナ寺田靖範寺田テレサ寺田靖範   ★★★★★山谷哲夫/新井真理子
161993.01.08大激突岡本夏生又野誠治磯村一路仮想国   ★・・・・東映ビデオ
1703.19サディスティックマーリヤ細川ふみえ水野美樹小林俊夫仮想国   ★・・・・ポニーキャニオン
1811.12ダブルアクション.45横須賀昌美竹内力宮越澄   ★・・・・東映ビデオ
191994.02.25ナニワ金融道 ミナミの帝王4竹内力大森嘉之荻庭貞明    ★★★・・エクセレントフィルム/JSS  
2004.08戦争に行こうよ!! 1&2水島新太郎鳥越礼桑原昌英仮想国    ★★・・・SHSプロジェクト
2108.26湾岸ミッドナイトFINAL GTR伝説 ACT I & ACT II大鶴義丹高梨亜矢黒川 浩行
ケン渡辺
    ★★★★・大映
221995.05.13忘れられた子供たち 【スカベンジャー】四ノ宮浩   ★★★・・オフィスフォープロダクション
2306.03きけ、わだつみの声織田裕二緒方直人出目昌伸    ★★★・・東映/バンダイ  
2411.18緊急呼出し Emergency Call真田広之大江千里大森一樹  ★★★★★プルミエインターナショナル
2512.02南の島に雪が降る高橋和也根津甚八水島総ニューギニア    ★★★・・田崎真珠/リバース
2612.11スコア Score小沢仁志江原修室賀厚米国   ★★★★・Team Okuyama/松竹第一興業/バンダイビジュアル
271996.06.15遠い約束 XII-1118 PROMISE THE MOON宍戸開長門裕之檜垣賢次    ★★★・・BRCエンタープライズ/テレビ朝日映像
281997.07.02キル嶋村かおり大沢逸美佐々木浩久   ★・・・・ケイエスエスエムイー/ケイエスエス販売
2908.30殺し屋&嘘つき娘 Shoot, My Darlin'小沢仁志ビビアンスー小沢仁志仮想国  ★★★★・衛星劇場/松竹第一興業
301998.07.04THE GROUND 地雷撤去隊江原修諸波みなこ室賀厚カンボジア    ★★★★・Team Okuyama/松竹第一興業/バンダイビジュアル
311999.05.14殺人者 裏切りの凶弾 -The Killers from Paraiso- 岩城滉一上戸彩黒川浩行仮想国   ★★・・・大映
3210.30スコア2 Score2 - The Big Fight小沢仁志中村綾小沢仁志日本    ★★★★・松竹第一興業/バンダイビジュアル
332001.05.21Bros.流血の絆小沢仁志しいなまお辻裕之 ★★★★・シネマパラダイス/ミュージアム 
3404.13海ビデオ 海の記憶とビデオの記録酒井彩名高橋かおりVIVA仮想国    ★★・・・ケイエスエス/ケイエスエス販売
3506.16天国から来た男たち吉川晃司山崎努三池崇司 ★★★・・ケイエスエス
3607.13盲目的崇拝高橋かおり柳沢真理亜VIVA    ★★★★・ケイエスエス/ケイエスエス販売
3711.06神の子たち四ノ宮浩    ★★★・・オフィスフォープロダクション/日本ユネスコ協会連盟
3812.01インフィニティ − 波の上の甲虫東儀秀樹奥菜恵高橋巖    ★★★・・ギャガ・コミュニケーションズ
392002.04.12危険をかう男小沢仁志ゆーとぴあピース中田信一郎  ★★★★・ケイエスエス
4008.03プレイボールゴリ松岡俊介マッコイ斉藤   ★★・・・オメガ・プロジェクト/ジーピー・ミュージアム
4112.14SFホイップクリーム武田真治松重豊瀬々敬久地球外    ★★★★・ツインズジャパン
422003.05.10GUN CRAZY Episode4:用心棒の鎮魂歌<レクイエム>加藤夏希原史奈室賀厚仮想国    ★★★・・パイオニアLDC/ジャパンホームビデオ/東洋化成/マックス・エー
432005.08.25海賊仁義小沢仁志大沢樹生室賀厚   ★★・・・   
4410.15ニューハーフダンク田中哲司   小沼雄一   ★★★★・   
4511.25武装戦線 政府軍vs革命軍北村一輝本宮泰風辻裕之    ★★★・・   

以上、総数41本のうち視聴済41本、未視聴0本。以下、視聴済の41作品について分析を試みる。
 
1.封切日
1980年代に至るまでは散発的にしか行われていなかったフィリピンロケは1990年代に入ってから急激に数を増している。
1996年から2000年までの間は理由が不明だが減少傾向になっているものの、長い不況に伴う製作コスト節減のためか、
2001年からは再度増加傾向にあり、今後も年に3〜4本程度は製作されるのではないかと推測される。
 
一時的な減少期間内に於いても特に1998年と2000年にはフィリピンロケ映画の製作は1本も無いが、
実際は松竹の内紛で封切が1999年にずれ込んだ「スコア2」が1998年中に製作されていたはずである。
 
2003.11.13追加 後から発見したが1998年には「THE GROUND 地雷撤去隊」のロケがマニラで行われたらしい。
 
これは偶然かも知れないが、元人気映画俳優だったエストラダ大統領の在任中(1998-2000)にフィリピンロケは下火になっていたようである。
また、1997年後半にアジア各国を襲った通貨危機の影響を被った事も想像される。
 
ところで9月に封切られた作品が1本も見当たらない。これは夏休みに合わせて公開を済ませてしまうためだろう。おそらく同じ理由で正月休み後の2月も1本と少ない。
 
2.主演
やはりフィリピンロケキング(と私が勝手に呼称する)小沢仁志がダントツで多い。
5本(12.2%)の作品(スコア、殺し屋&嘘つき娘(監督兼任)、スコア2(監督兼任)、Bros.流血の絆、危険をかう男)に主演している。
しかもフィリピンロケの少なかった1990年代後期に彼の主演作品が多いのは何故だろうか?
 
3.助演
山崎努が古くは1960年代から3本(7.3%)(五十万人の遺産、ハリマオ、天国から来た男たち)出演している。いずれも助演の中でも重要な役柄である。
そしてやはり「主演」にも「助演」にも顔を出すルビーモレノは外せない。最近はあまり顔を見ないが今後も活躍を期待したい。
 
尚、助演俳優については各作品の出演者の中から独断と偏見で日本人俳優を1名のみ選択した。
ただしルビーモレノとビビアンスーは日本での認知度が高いので外さなかった。
 
日本人以外では「緊急呼出し」ではローナ・トレンティーノ、「Bros.流血の絆」ではアルビン・アンソン、
「危険をかう男」ではミスマニラの女優か「ジョージマサン、シンジュ、イレテマスカ?」のドク役を入れたいところである。
 
4.フィリピン度
このパラメータは作品の中でフィリピンロケした部分をそのまま「フィリピン共和国」として扱っているか?という意味である。
内訳は、正当に「フィリピン共和国」として扱っている作品が27本(65.9%)、仮想国7本(17.1%)、地球外(^o^;)1本(2.4%)、米国、日本、マレーシア、クエート、カンボジア、ニューギニアが各1本(2.4%)づつとなっている。
 
意外だったのが小沢仁志主演作品のフィリピン共和国率?が低い事である。
主演作5本のうち、最近の2本を除きフィリピン以外の国という事になっている。近作では改善されているので良しとする。
 
5.トンド度
トンドのスモーキーマウンテンでのロケがあると思われる作品である。全部で6本(14.6%)というのは思っていたよりもかなり少ない。
これはスモーキーマウンテンロケのある作品の印象が強いせいだろう。全体で4つしか無い5つ星作品のうちの2本、4つ星1本、そして残りも3つ星である。ハズレが無い。
これは想像だが、過酷なスモーキーマウンテンロケを行うというのは作品に対する強い思い入れがないと出来ない事なので、それなりのレベルに仕上がるのだろう。
 
尚、明らかにスモーキーマウンテンでロケされているのはゴミ山の上にまで登って撮影されている「フィリッピーナを愛した男たち」と「緊急呼出し」だけであり(どちらも5つ星だ)、
「海燕ジョーの奇跡」と「危険をかう男」については作品中でトンドである設定というだけで、実際にトンドロケなのかは不明である。
また、「事件屋稼業」についてはスモーキーマウンテンの様子が本筋と関係無くイメージカットとして挿入されるだけで、ロケを行っているわけでは無いようだ。
そして、「忘れられた子供たち【スカベンジャー】」はドキュメントなので出演者は住民であり俳優によるロケは無い。
尚、「神の子たち」はトンドのスモーキーマウンテンからパヤタスに移転したゴミ捨て場で撮影されているが、数には入れていない。
 
6.ヤクザ度
ヤクザが出て来る作品である。これも全部で6本(14.6%)というのはフィリピンロケと言えばヤクザ映画という印象が強い中で意外と少ないと言えるだろう。
 
7.マフィア度
ジャパニーズマフィアでは無い海外のマフィアが出て来る作品である。仮想国や他国の場合もあるのでフィリピンマフィアとは特定出来ない。
結構多くて14本(34.1%)なのでかなりある。これは印象通りである。
そして何を示唆しているのか不明だが「5つ星映画にはヤクザもマフィアも出て来ない」という明らかな特徴が見られる。
 
8.鉄道度
鉄道ロケのある作品の事。これは全部で9本(22.0%)。フィリピンにおける鉄道輸送の認知度の低さを考えると驚異的な多さと言えるだろう。
 
9.オススメ度
映画の評価を星の数で表す。世の慣例に倣って5つ星が最高評価、1つが最低である。尚、個人的な評価なのであくまでも参考程度にとどめて欲しい。
しかし、わざわざこんなページを見に来た貴方はフィリピン共和国に興味がおありでしょうからこれに近い評価になる事と思う。
つまり、「フィリピンロケ映画」という観点以外で観ると全く別の評価になる可能性を内包しているという事である。
 
10.製作会社
1960年代に始まる 三船プロダクション -> 松竹 -> TEAM OKUYAMA という大きな流れがある。
この流れは1999年に途絶えたものの、それに代わり2001年からはケイエスエスの躍進が著しい。
また最近顔を見せなくなったが、1990年代前期には東映の作品も多かった。
 
その他
フィリピン国軍あるいは国家警察軍が出演する映画は6本(14.6%)あり、そのうち1996年の「遠い約束」を除いては次に挙げる1994年までの初期のほとんどの作品である。
(海燕ジョーの奇跡、女ランボー、暗黒街の勲章 マニラ極道戦争、事件屋稼業、戦争に行こうよ)。
当時は「本物の軍隊を安価にロケで使える」というのがフィリピンロケ敢行の大きな動機付けになっていた事は否定出来ない。
 
1992年には国軍に強い影響力のあるラモス大統領が就任したので、彼が軍に対して「小遣い稼ぎの為に勝手に映画へ出演するな」等の何らかの通達を行ったとも考えられる。
現に1991年の「女ランボー」では国軍の装備と思われる本物のヒューズOH-6ヘリコプターを爆破してしまうというシーンがあり、
大統領が、「このままでは映画ロケの為に装備が全て失われる」と危惧したとしても不思議では無い。
 
2003.06.02追加 Che!さんの情報でヒューズOH-6ヘリコプターは民間の部品取りに使っていた物をそれらしく塗装したという事です。