署名活動の経緯

2008年1月
    知人より「世田谷区が飼い主のいない猫の不妊去勢手術助料助成制度を発表した。
    その条件としてマイクロチップ装着が    義務になっている」と聞き、
    土曜日だったため区に確認出来ず、獣医師会支部長に電話にて確認をする。
    「義務ではない。あくまでもサービスで提供ですから
    装着したくない考えのひとには強制するものではないが
    世田谷保健所の考えはわからない」との回答。
    
    月曜の午後、世田谷保健所に電話をして確認をとる。
    「とりあえず・・・こちらに来てもらえませんか?」
    と言われ15時すぎに保健所へ出向く。
    
    保健所の話では、
     ・先週の金曜までマイクロチップは助成金を受けるにあたって義務と決まっていた。
     (すなわち絶対条件であった)
     ・ところがきょうの朝、獣医師会から電話があり、#義務ではなく任意で 
      という話に変わった。
     ・誰かが進言したのだろうか?
     とのことだった。
     私の電話で義務が任意になったことがそこで判明。

   そこで、助成を受けるにあたっての条件として
   「手術がおわったことがわかるように識別措置をする」ということにしていると
   説明を受け、猫の手術を行なっている庶民が採用している
   ◎耳カット、耳ピアス、耳ひも、タトゥー などでもOKなのか?と確認。
   保健所はそれでもOKと回答。

1月末
   保健所より「識別方法は助成金を受ける人が選べるようになりました」と連絡をもらう。

2月はじめ
   獣医師会内部より耳カット等の方法は禁止しているので出来ないという声が強固にあがり
   けっきょくは識別方法としてマイクロチップ以外のものは認められくなったと保健所から連絡。
   ことの真意を、獣医師会支部長に確認をとると、
   条件として文言を記すにあたり、明記しない方向でいけばよかったのだが、
   保健所職員からの説明書きに 耳カット等の手法が記されており、
   かねてからそのような方法は禁止としている獣医師会の立場から
   いっさいしてはいけないと改めて禁止の姿勢が強固になったということであった。
   保健所に確認をとると
   「保健所はあくまでも耳カット等の手段でも大丈夫である。」という答え。
   (庶民数名が電話にてその確認をとった際も、「識別方法はなんでも可」と説明している。)
   しかし、保健所がOKとしていても
   猫の手術をする獣医師がNGとしているのであれば事実上不可能である。
   区民にその事実を知っていながら説明しないということは、おかしいと意見し、
   事実上、マイクロチップしか方法はないことを説明すべきと進言。
   そうなると、今度はマイクロチップのみが適用ということになり、
   装着したくないひとは、条件をクリア出来なくなるという矛盾が出て来た。
   そこで、世田谷保健所は獣医師会と話し合い、
   苦肉の策(私は付け焼刃的な措置だと思っているが)として
   猫の写真を提出するということにする。
   
   多くの問題が含まれるこの制度に疑問を感じ、
   保健所と獣医師会との話し合いに参加させてくれるようお願いし、2月末に会えることとなる。

2月末
   世田谷保健所、世田谷獣医師会、私との三者で話し合う。
   猫への目印(目で確認出来る目印)をどうしてするようになったのか、その必要性、
   マイクロチップを野良猫に装着することの問題点
   などを丁寧に説明。 
   他に・・・ 
   ・マイクロチップに関して特に反対という意見ではないし、
    装着したいひとも中にはいるだろうと思う。
   ・獣医師によっては耳カットなどの方法も苦肉の策として実施してくださる先生もいる。
   ・二重回復の悲劇を避けるための識別条件であるなら、
    議論が終わっていないこの識別条件は、いったん棚上げするべきである。
    等のことを申し入れた。
   世田谷保健所としては獣医師会次第という立場を崩さない。
   獣医師会の回答は、
   ・禁止行為としている手法は認められない。 
   ・区民の意見はマイクロチップで大いに賛成が多いかもしれない。
   ・まずは1〜2年見てから考えたい。 とのことであった。

3月はじめ
   この制度に反対をしているAさんBさんとともに署名活動をするための話し合いをする。
   お互いに意見を寄せ合い、一枚の署名用紙を完成し、
   Aさんが印刷、コピーをしてくださるということになった。
   数日してメールにて原文がAさんより送られてきた。
   その内容は、3人で話し合ったものとまったく違う内容のものになっていたので
   意味がわからず即時に確認をとる。
   するとBさんの知人であるCという猫ボランティアのかたが文章の内容に反対し、
   そもそも、署名活動のメンバーに
   ねこ●●けの人間でかつ コ●●イ党の人間がはいってることが共感出来ないと言われ
   けっきょく一緒に署名活動できなくなったと言われた。
   どうやら私のことらしいが、私はねこ●●けの人間でもないし、コ●●イ党の人間でもない。
   何を勘違いし誹謗中傷しているのかさっぱりだが、
   残念ながらタッグを組むことが不可能となってしまった。

3月中旬
  独自で署名活動を実施することに。
  仲間うちだけで1000名の署名が集まる。

4月
  ネットでの署名呼びかけ開始。
  独自で署名を集めているかたと連絡を取り合う。

5月
  かねてから相談されていた議員さん数名がこの対策に消極的になる。
  他で署名活動をしているかたも同じように議員さんに断られ困っていると情報がある。
  かなり政治的な問題がからんでると印象を受ける。

5月中旬
  署名活動続行中。 今後は他の策も交えてあきらめず働きかけをしていく予定。

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10月29日 署名提出!
  
  署名当初は、春〜6月ぐらいに提出しようと考えていたが、
その後、ひとりひとりの獣医師(獣医師会の)に
  個別に接触し、理解をあおぐことをはじめたこともあり、 提出を秋に変更。

  この8ケ月間、様子をみることにより、気がつかなかったこの助成金制度のメリットも判明した。
  それは・・・・・・
  世田谷獣医師会の獣医師は、今まで野良猫の手術に対し消極的な態度をとる先生が多く、
  5年ほど前の獣医師会会合で「野良猫を手術すると猫がいなくなる」
 というナンセンスな意見もあったほどで
  ボランティア協力してくださる先生はほんの数名という現実だったのが
 この制度が出来たことにより、
  野良猫の不妊去勢手術を受け入れるようになった。
  結果、多くの獣医師を利用出来るようになり、その中で新しい先生に現場の苦労を
 実感していただくことによって
  視認出来る目印の重要性を理解いただくことが可能になった。
  中には、積極的に耳カットなどの必要性を獣医師会に改めてかけあってくださる先生も出てきた。


  地元の問題として、地元獣医師が、現場を見聞きし、
 目印だけでなく、様々な猫の問題の対策を現実的に
  考えることにより、今後も理解は深まるだろうと思う。
  個人個人の理解が進んでいけば、組織の考え方も変わってくるだろう。


  実際、たった半年間で、
 野良猫への視認出来る目印を施してくれるようになった獣医師が増えた。
  それも、活動馴れしたボランティアが説得したのではなく、一般のかたが、
  この助成金制度を知り、野良猫への手術実施を決心し、地元の獣医師にかけあい、
  目印がないとわからなくなると現場の状況を説明し、説得し、
 獣医師も理解するという流れが多い。
  その後、猫の捕まえ方などの相談で私たちに話が舞い込むかたちになるのだが、
  一般のひとが先生を説得してくれている場合が多いので、話がスムーズに進む。
  まさに ”百聞は一見にしかず”である。
    
  提出署名総数 2591名
    (*他グループと合わせて10000名以上の署名が集まったそうです)
  ☆制度への今後の具体的な要望としてーー
   ・助成金制度を受けるにあたっての条件の説明に
 "目印"の説明がすでになされていないこともあり、
    口頭での説明に際し
    「各担当獣医師と話し合ったうえで目印をつけてください。
     目印をつけたくない場合は写真を提出してください。」と説明してもらえるように要望。

  今後も草の根的に理解を深めるべく新しい先生と話し合っていこうと思っているが
  この助成金制度が出来たことを改めて感謝するとともに、
 目印論争は一休みしようと思う。
  たくさんの署名、御協力くださった皆さん、心から感謝します!!
  利用する私たちも獣医師も猫も平和な解決が出来るように日々、話し合い、
 前へ進めて行ければと
  思っています。  
        ありがとうございました!!