98年12月のニューオリンズ旅行記


98年の年末にニューオリンズへいかれた、MIO Takeshiさんのレポートです。この方はとにかく色んな音楽に詳しい方で、私もよくお世話になっております。

From: MIO Takeshi ZVA07051@nifty.ne.jp

New Orleansのレポートを日記形式で記してみました。非常に長いです。
興味と、時間のある方のみどーぞ。

12/26(土)
宵の口、Dallas経由でNew Orleans到着。出発前に入った寒波の情報は対して気にしていなかったが、やはり寒い。Tシャツで十分との12月頭の情報は何だったのだろうか?日本より少しは暖かい気もするが、同じ格好が必要。エアポートシャトルでホテルに向かう。運転手の黒人兄ちゃんは非常に愛想が良く、べらべら喋る。9割方理解できない。ホテルに到着。フロントで指示された部屋に行く。大きくてすごく綺麗な部屋だ。「これは凄い!!」と見回すと、目が点。「あら、工事中じゃん」というわけで、再度フロントに戻り、別の部屋をリクエストする。今度の部屋は前の部屋に比べるとグレードが落ちるが、十分広いし綺麗なので、OKとする。
疲れていたので、ちょっと食事だけのつもりで、1ブロック先のバーボンストリートに出る。「おや、これは楽しい。」ちょっとで無くなる。
ついでなので、翌昼のゴスペル・ブランチを見るつもりのHouse of Bluesに足を延ばすことにする。チケットカウンタは閉まっているように見えたが、スーベニアショップの人に聞くと「開いてるよ。ノックしてみな。」ということで、再度トライ。ゴスペルブランチは2セットともSold Outだったが、12/29のDr.Johnのチケットが手に入る。これは幸先の良いスタートだ。

12/27(日)
朝、時差ぼけで早く起きる。
朝、Tipitina's French Quaterで行われるKermit Ruffinsのブランチショーの下見とチケットを求めて、Tipitina'sに行く。アップタウンにあるTipitina'sの本店はプロフェッサ・ロングヘアの始めた店として有名。店は閉まっており、チケットが買えない。あきらめて、散策しに出かけようと思った時に、怪しげなオヤジが近づいてくる。「Kermit Ruffinsのブランチショー見ないか?俺はTipitina'sの人間だよ。」取り敢えず疑ってかかるが、手に「ばっちぃ」チケットを持っている。彼に賭けてみることにした。$17.5。オヤジ、「ペンが無いから貸してくれ。」と来る。オイオイ、ここは貧しい国じゃねぇんだぜ。まだ信頼しきれないので、「旅行者にはペンが必要だから」と断る。

その後、有名なカフェ・ドゥ・モンドまで歩く。非常に混んでいる。さすが有名店だ。ここで、有名なベニエ(ドーナツ)、カフェオレの朝食をとる。ここはその後に何度も行くことになる。フレンチマーケットでちょっと買い物をして、Charmaine Nevilleが出演するSnug Harverに下見に行く。街一番のモダンジャスを聴かせるライヴハウスで、レストランもオイシイらしい。「ここは夜ならタクシーがいいな」という所。店は開いていなかったが、中に入れたので「翌日のチケット売ってくれ」とお願いする。チケットは無いようで、予約のみ。

開場時間頃にTipitina'sに戻る。並んでる。バッフェスタイルの食事だが、そう悪くない。シャンパンにオレンジジュースを混ぜた飲み物(ミモザ?)を何度も注いでくれる。「日本ならこれだけで$17.5を超えてもおかしくない。あ、さっきのオヤジもゴキゲンに踊ってる。」なんてライヴの途中も思ってました。しかし、ここはおおらかでいいね。写真もビデオ撮影も当然だとばかりに許可してくれる。
さて、ちょっとは音楽についても書かねば。
Kermit Ruffinsは、元Re-Birth Brass BandのTp.で、歌も歌います。Black Bottom Brass BandのCDにも参加していましたが、あのバンドの演奏スタイルに結構影響を与えているように思われる。なかなかのエンタテイナーで、New Orleansの音楽誌Off Beat Magazineのベスト・エンターテイナーに選ばれたらしい。他のメンバーやMCの人も歌い、MCの人の"Work Song"などはなかなかカッコ良かった。で、最後はお決まりのセカンドラインビートの曲で客を躍らせて終わり。

アームストロング公園のチャリティフェスティバルがあるとかで、15:00頃からそこを出発して、Brass Bandが練り歩くらしい。ジャクソンスクエア裏で演奏するBrass Bandや大道芸人を冷やかしながら、アームストロング公園に向かう。いる、いる。やってるぞ。というわけで、大勢が踊りながら練り歩くのについて行く。やっぱり、この街にブラバンは欠かせない。住宅地に有るライヴハウスでパレードは終了。ここでいくつかのバンドがジャムるようだが、十分堪能したし、きりが無いので辞めにする。帰り道、いる場所を思いっきり勘違いしていたが、特に間違えること無く、宿への道を見つける。

宿近くのロウ人形館でN.O.の歴史を勉強してから部屋に戻り、一時休憩。

夜。再びMarva Wrightのショーを見るためにTipitina's French Quaterに戻る。チャージは$7。このBlues Queen of New Orleansことマーヴァおばちゃんはデカイ。失礼な言い方をすると、非常にデブい。しかし、この声はこれくらいの体格が無いと出ないのかなぁって思うほど、パワフルで素晴らしい喉だ。こんなに実力がある人がローカルな存在なんて、米国の音楽界の層が厚いのか、閉鎖的なのか、あるいは本人が望まないのか、などと色々な思いが頭を過ぎる。バラードでは涙が出た。おそらく客を盛り上げるための"Stand by Me"に始まるソウル名曲メドレーも良かった。歌い方からしてゴスペル出身と思えたが、後で調べると予想通りだった。このバンドのベースも割と渋い声でBluesを歌う。彼もCDを出しているとのこと。2セット十分堪能させてもらった最後は、この人もお約束のセカンドラインビートのノセノセ。ナプキンを頭の上で振り回して皆と一緒に店内を練り歩いた後に、CDを購入、サインをもらって店を出ました。

タワーレコード、カフェに寄った後、バーボンストリートを少し流して、部屋に戻る。
深夜。タイトすぎるスケジュールは疲れる。

12/28(月)
朝、時差ぼけで早く起きる。激しく雨が降っている。しばらくすると、小雨になる。雨の時は室内だ、とばかりに水族館(好きなのだ)に行く。ついでにIMAXシアター(セットでチケットを買うと、安くなったので)で、"Everest"という作品を見る。学生時代にトレッキングをした地域なので、懐かしい。

夜、食事をした後、Charmaine Nevilleのショーを見るためにタクシーでSnug Harverに向かう。タクシーでライヴハウスに向かうなんていう贅沢は生まれて始めてだ。早めに着いたので、一番前の席をゲット。チャージ$10。
東洋人っぽい兄ちゃんと口髭を不思議な形にアレンジしたおじさんが楽器のセッティングをしているのを眺める。でっかいドラマーが出てくる。おぉ、スネアを放り投げる!!!荒っぽいセッティングだ。このドラマー、日本に帰ってから気付いたけど、Kermit Ruffinsの所で叩いていた人だった。バックバンドの演奏が始まる。あれ?ボーヤだと思ってた兄ちゃんがウッドベースを、口髭のおじさんがエレキベースを弾いている。ツインベースとは珍しい。Charmaineが出てくる。CDで聴ける音と多少違い、完全にジャズスタイルだ。Charmaineはリズムの固まり。次から次へと、Perc.を取り出して自在に叩く。ドラマーと違うビートを叩いたりもするので、合わせにくいのでは無いか、とも思う。客の中からコーラス&Perc.要員を選び出し、ステージを盛り上げる。1時間ちょいで1stセット終了。あれれ、みんな帰って行く。
「2セットやらんのか?」と店の人に聞きに行くと、Charmaineがいる。2セットやるとのこと。しかし、入替えだ。ここはお願いするしかない。「2セット目も見たいんだけど。」「いいわよ。」ということで、2セット目は彼女の招待客ということにしてくれた。CDにサインももらった。好きな、"Save Me"をリクエストしたところ、Charmaineはやりたそうだったが、バンドメンバーは「知らない」という。残念。リーダーの曲ぐらい知っとけ。ところで、さっきのウッドベースのお兄ちゃんはノブオ・オザキ君。20歳まで東京で育ったそうな。「大学に入るために6年前にアメリカに来て、N.O.には6ヶ月前に来て、3ヶ月前ぐらいにCharmaineに拾ってもらえた」とのこと。「ジャズフェスも一緒に出れたらいいですね。」「使ってもらえると嬉しいなぁ」とのこと。頑張って下さい。
2ndセットでは、ゲストに少年ピアニスト(名前失念)登場。なかなか上手い。歌も歌う。「お、A Song for You(by Leon Russel)だ。」若いくせに渋い歌いかたをする。Charmaine曰く、二階席にGeorge Porter Jr.が来ているらしい。残念ながら顔は見せなかった。終演後、バンドメンバー一同と記念撮影。握手してお別れ。
ところで、今日(1/17)になって家にあった'92の「Newport Jazz Fes. in 斑尾」のビデオを見たらベースの口髭おじさんはCharmaineと一緒に来日してステージに上っていました。

店の外に出る。下手な歌を歌いながら金をせびる兄ちゃん一人。タクシーを待つが、最後の私達の順番が来たらピタリとタクシーが来なくなる。ヤバイ。少し待つと、ようやく来た。ホテルに戻る。深夜。

12/29(火)
朝、Tipitina's Uptownに向かう。New Year's Eveは誰のライヴを見ようか悩んでいたが、前の晩の夢枕にマルディグラ・インディアンの衣装が乱舞する姿が現れ、Wild Magnoliasを見ることが出来るTipitina's Uptownにしたのだ。ずっとAllen ToussaintとGeorge Porter Jr.という強力な布陣のTipitina's French Quaterに行くつもりだったのが、うっちゃりだ。
世界最古の市電というSt.Charles Street Carと徒歩でTipitina's Uptownに着く。Uptownと呼ばれる閑静な住宅街のはずれ、Napoleon Ave.とTchoupitoulas St.の交差点にある。横には、ゆかりのミュージシャン達の名前が彫られたプレートがあり、嬉しくなる。入り口に向かうが、閉まっており入れない。中で留守番の兄ちゃん達がバスケットボールをしている。中にはフェスの胸像も見える。「開けてくれ」とばかりにドアを叩くが、なかなか来てくれない。しばらくすると、来てくれたので、「大晦日のチケットを売ってくれ!!」「●×◎△!!」と、行ってしまう。再度呼び、紙に要件を書いて見せる。そうすると、裏口から出てくる。オートロックになっており、兄ちゃんも締め出し。どうやら、ここではチケットを入手できないらしい。提携しているチケットオフィスに行って買ってくれ、とのこと。住所を教えてもらい、引き返しだ。兄ちゃんは呼び鈴を押して、中から開けてもらっていた。なかなか警戒が厳重だ。

教えてもらったオフィスで無事チケットを入手。$30。大晦日のせいか、高目の設定だ。

時間が空いたので、ミシシッピのリバークルーズとする。外輪付きの蒸気船Creole Queen号で、食事付き。幾らだっけかなぁ?風が冷たく、船上は寒い。プランテーション、対英戦争の古戦場で一度降りることが出来る。全部で2時間強くらい。話のネタ程度。今一つ面白く無い。

夕方、ツーリストインフォメーションに行き、翌日のSwamp Tourの予約をしてもらう。

夜は、House of BluesでDr.John。$25。前座として、James Andrewsがやる。名前は見たことがあるような気がするけど・・・。ピアニストかな?全然違った。Brass Bandだ。彼はTp.とVo.。なかなかいい味を出している。「お、トロンボーン、子供じゃん」Trombone Shorty。あ、M.M.さんに借りたジャズフェスのプログラムに写真入りで載っていた彼だな。なかなか大人顔負けのブロウをする。12歳。末恐ろしい。James Andrewsの弟らしい。なかなかのマルチプレーヤで、Tp.、スネアドラムもかなり本物。ピアノも弾くけど、こちらはお遊び半分。あとはMichael Jacksonのムーンウォークの真似。というより、茶化しているのか?
Dr.John。以前、クワトロで見た時より痩せている。あまり病的な感じでも無かったので、ダイエットが成功したようだ。コンガが付き、割と締まった演奏となっている。Dr.Johnも途中ヘンチクリンな踊りを披露したりして、上出来なショーだ。Tp.のおじさんは、ハイノートを飛ばしてくるので、ジャズ畑の人だな。この人、以前クアトロで見た時にいたような気がしたけど・・・。それにしても、この日の混雑ぶりは凄い。トイレに行くと、帰ってこれない。その前になかなかトイレに行けない。ぎりぎりまで粘ると危険だな。バーカウンターのお姉さんも忙しい。あんなに忙しく働いている人は見たことが出来ない。担当を2人にしてあげればいいのに。そうすれば、こっちも早く手に入れられるし。バーカウンター付近に比べると、ダンスフロアの方が遥かに紳士的なお客様方でありました。ところで、Dr.Johnってもっとピアノが上手い人だと思ってたけど。
※今日(1/17)、'92の「Newport Jazz Fes. in 斑尾」のビデオを見ると、Tp.の人は同じ人(やはりクアトロも一緒だな?)、コンガもH.O.B.と同じ人でした。また、同じく'92作品で、彼の作品の中でも好きな方の"Goin' Back to New Orleans"にも両者は参加しています。

12/30(水)
早朝、電話が鳴る。Swamp Tour客向けのモーニングコールだ。ようやく、時差ぼけの解消、というよりも疲労からの熟睡が出来そうだったのが、妨げられる。ついてない。

Swamp Tourは、ツアー会社と時期を吟味した方が良い。行くなら小さなボートを使ったツアーで、且つ動物の活動している季節を選ぶべきだろう。両方とも失敗した。ただ、ツーリストインフォメーションでもらった半額のクーポンを使用したので、良しとしよう。スパニッシュ・モスが枝から垂れ下がる幻想的な光景を期待したが、あいにく(幸いに?)この日はピーカン。明るくて、スパニッシュ・モスはあったがちょっと興ざめだった。そういや、アルマジロがいたな。

夜は、The BandのLevon HelmがオーナーのLevon Helm's Classic American Cafeにて、"It's Rainning"、"Time is on my side"で有名なSoul Queen of New Orleansこと、Irma Thomasのショー。$16だっけかな?この店は私達が現地入りした12/26にオープンしたばっかりの新しい店。内装も突貫工事で間に合わせた感じがある。12/31には、The Bandの新作発表後のファーストギグが行われたらしい。夕方、Louisiana Music FactoryにT.K.氏に頼まれた、タン・カナリーこと故Johnny Adamsのレアシングルを探しに行く際にこの店の前を通りかかった時に、Rick Dankoと今のギタリスト(ロビーじゃないよ)が店の前で談笑していた。サインをもらう準備無し。そういえば、あのBob Dylanの伝説のライヴでベース弾いてたのは彼なんだなぁ。仕方が無いので、そのまま通り過ぎる。「次はいつ日本に来るんですか?」なんて聞いたら嫌がられるだろうなぁ?
ところで、店内に入るとクラシカルなジャズの演奏中。あれ?あのTp.はDr.Johnのバンドの人だぞ(日本に帰って知ったが、彼の名はCharlie Miller。自分のCDも出している)。ピアノも弾くし、歌もうたった(ような気がする)し、割と忙しく活躍してました。彼のバンドなんだな。
Irma Thomas。まだまだ、色っぽい喉を聴かせます。しかし、しかし、残念ながら、遊び疲れ及び寝不足で眠いのなんの。翌日がオールナイトの可能性があるため、"It's Rainning"、"Time is on my side"も聴けたので、1セットで引き上げる。うむ、贅沢な。帰りにバーボンストリートで、遅めの晩飯としてピザを食す。それにしても、前日あたりから、ここの人でが凄くなってきた。元日のシュガーボウル(学生アメフトの対抗戦)の関係で、特に若い衆が多い。警官も大勢出ている。盛り上がって来てるけど、音楽ファンとしてはちょっと居心地が悪くなった感も。

12/31(木)
最終日。やはり早く目が覚める。天気は良好。なかなかいい日だ。ここに来て一番暖かい。アームストロング公園内のCongo Squareでパチリ。シドニー・ベシェの胸像の前でパチリ。ルイ・アームストロングの立像の前でパチリ。完全にお登り観光客。

川沿いに向い、無料のフェリーで対岸に向い、Mardi Gras Worldに行こう。ここはMardi Grasの時のフロート(台車)や飾り付けの工房で、6割だかのシェアがあるそうだ。最初に衣装などを自由に着て良いコーナーがある。ちょっと痛んでいるが、楽しい気分になってくる。次に「Mardi Grasとはなんぞや?」という説明ビデオ。次いで、ガイド付きの工房内の案内。ここ、割と面白かったです。
昼間はジャズ博物館などを巡ろうかと思っていたが、休日につきお休み。早めに行っておけば良かった。仕方が無いので、ジャクソン広場裏のパフォーマンスを少し冷やかす。今までで一番の人出だ。その後、フレンチクォーター内の見所を気ままに見学。「ふぅ〜ん。ここが幽霊屋敷ね。」
部屋に戻り、夜に備えて2時間程仮眠。

夜、タクシーでTipitina's Uptownへ。この日は入場にIDが必要ということで、パスポートも持参。入ってみると、若い白人客ばかりで、予想と正反対。ちょっと嫌な予感が走る。なんかティーンエイジャーみたいなのがいっぱいいる。そう見えるってことは、こっちが歳取ったか?定刻の少し前、バンドの演奏が始まる。あれ、ギターの人は日本人みたいだな。山岸潤史さんかな?前座バンドだと思っていると、定刻頃にWild Magnoliasがマルディグラ・インディアンの衣装で登場だ。しかし、面子が少ないし、随分入れ替わってそうだな。でも、ご機嫌ご機嫌と思っていると30分で終わり。え〜?
次は、何とJames AndrewsがTrombone Shortyを連れて登場。基本的にHouse of Bluesの時と構成は同じ(簡略化してる)だが、楽しい演奏だ。そうそう、この日はドラムが入ってた。なんと、ドラマーはオコチャマ。Cyril Nevilleの息子のマーロン(って聞こえたが、そのような子供はいないようだ。Cyrilの最新版CDには息子としてOmariと言う名が書かれている。)だそうだ。10歳になってないんじゃないの?声変わりもしてないし。でも、それなりに叩いている。Trombone Shorty同様おそるべき子供だ。James Andrewはまだまだプレイしたそうだったけど、袖から「早く終わらせろ」と指示されている模様。もっとやってよ。
Galacticにゲストボーカルが付いて登場。さぁ、いよいよカウントダウンだ。...three, two, one, zero!! Happy New Year!!!しばらくして、ゲストボーカル引っ込む。
はっきり言って面白くなかった。CDを聴いたりすると割とかっこいいが、ライヴは私から見ると自己満足の演奏。客の方も向かず、勝手に陶酔してるって感じ。それまでに見た演奏が客対演奏者の対話を大切にしたエンタテイメント性の強い黒人音楽の伝統に則ったものだったからだと思うが、その点が非常に気になり、気分が冷めていく。ソウル、ファンクの有名曲のフレーズをちょくちょく入れたりもするが、それすらも他の黒人ミュージシャンがサッチモ、フェスへの敬愛を露にプレイしているのを見た後では、ただのパクリに思えてきたりもする。ま、あくまでも私の気分の問題かも。他の客は楽しんでいるよう。

1セット終了し、戻ることにする。タクシーよ早く来い。やっと捕まえたタクシーはメーターを倒そうとしない。「なんで、メーター使わんの?」「アップタウンとダウンタウンの間は一人$3」とのこと。あれ、お祝儀相場かな?行きより安いな。
キャナルストリートとバーボンストリートが交わる所で降りる。おおっ、倒れている人がいる。酔って転んだか?あ、救急車が来た。
バーボンストリートは狂っていた。場所によっては満員電車並み。完全にシュガーボウル目当ての客に占拠されている。倒れて警官に酸素吸入されている人がいる。救急車が来たが、なかなか進めない。大混雑の人ごみに花火を投げ込む悪乗り野郎もいる。マルディ・グラに習って、ビーズを投げ合ったりもしている。ビーズ欲しさにお尻や胸を出したりする女の子もいる。嬉しい。Galacticなんか忘れちまえ。
そうこうするうちに、はや午前3時近い。さすがにくたびれたし、明朝(?)出発の準備は出来ていない。部屋に戻るか。
ホテルのエレベータ内。一緒になったフランス人旅行者曰く、「New Orleansはクレイジーだ。」同感。

1/1(金)
5:15am。街は思ったより静かだ。ホテルを出てタクシーに乗る。タクシーの中で初日の出を拝むことになるとは、考えてもいなかった。

[見たライヴ]
・Kermit Ruffins & the Burbeque Swingers (12/27 Brunch Show,Tipitina's French Quater)
・Marva Wright & the BMWs (12/27 Night,Tipitina's French Quater)
・Charmaine Neville & her Band (12/28 Night,Snug Harber)
・James Andrews feat. Trombone Shorty (12/29 Night,House of Blues,12/31 Night,Tipitina's Uptown)
・Dr.John (12/29 Night,House of Blues)
・Irma Thomas (12/30 Night,Levon Helm's Classic American Cafe)
・The Wild Magnolias (12/31 Night,Tipitina's Uptown)
・Galactic (12/31 Night,Tipitina's Uptown)

[見ることが出来なかったライヴ]
・Allen Toussaint (12/31 Night,Tipitina's Uptown)
・George Porter Jr. & the Running Partners (12/31 Night,Tipitina's Uptown)
・? feat. Zigaboo Modeliste(?)
・Super Jam with Walter "Wolfman" Washington, Jon Cleary, Tony Holl and Zigaboo Modeliste (12/31 Howlin' Wolf)
・The Band (12/31 Night,Levon Helms' Classic American Cafe etc.)
・Rebirth Brass Band
・Walter Wolfman Washington
・John Mooney
       etc.etc.etc.

[ライヴ情報]
Off Beat Magazineが役に立つ。N.O.では無料で配布。私は日本で、ホームページをプリントアウトして持っていきました。

[食事]
料理はなかなか。まずいと言われるアメリカとしては例外的に、おいしいものが多い。名物の生牡蠣は、おいしくて安い。1ダース$6程度。店により、ハッピーアワーには1ダース$3程度。毎日食べていた。ザリガニ、なまずも日本人には食べ物として馴染み無いがおいしい。後は、有名なガンボ(オクラスープ)。甘いものでは、何度食べたか分からないベニエ(妻のお気に入り)やピーカンパイ(非常に甘い)など。

[治安]
悪い。部屋のテレビを見ていたら、全米でワースト6位に入っていた。旅行者の安全対策が課題とのこと。ただ、旅行者はフレンチクォータ内に集まり、ここは人出もあるので、比較的良好。このエリア内でも人出の少ないところ、エリア外のライヴハウスに行く時は近くでもタクシーを使う方が良いと言われる。

[言葉]
標準的な英語でさえ堪能で無い身にとっては、さっぱり分からない場合が多い。訛りが強く、人によってはずっと聞いていても英語にすら聞こえない場合が有る。ちなみに、New Orleansの地元の人の発音は、ノーリンあるいはヌォーリン。言い回し的にも独特なようで、"you"の代わりに"the guy"と言われたことが二三度程有る。「the guyはどこから来たんだ?」「the guyは日本人か?」

[その他]
ツーリストインフォメーションに行けば、パンフなどが沢山ある上に、地図や簡単なガイドブック(?)もらえる。ここに色々な割引クーポンが付いているので、有効に使うと良い。ルイジアナの消費税は9%で馬鹿にならない。海外からの旅行者は免除してくれる制度があるので、有効に使うと良い。購入時にパスポートを提示すれば、バウチャーを作成してくれる。忘れていても後からレシートとパスポートを持っていけば、作ってくれる。私は、TOWER、Virginで沢山買ったので、後で慌てて作ってもらいに行きました。CDそのものの値段は、$15.99、$16.99が主流で、思ったより高かった。

***おまけ***
N.O.の後、兄がいるのでDallas経由でSan Franciscoへ。N.O.で全精力を使い果たしたので、消化試合みたいな感じ。完全にお任せで観光。途中ハイト・アシュベリーやフィルモアストリートなど、「おおっ!!」という地名も。あの橋を渡れば、かつてのオークランド・ファンクの本場(今でも言うのか?)だ。
後は観光客よろしく、Alcatoraz島観光、アシカを眺めたり、フィッシャーマンズ・ワーフで蟹を食べたり(大した事無い)して、ゆったりと疲労回復作戦。また、モントレーにも車を出してくれ、水族館見学などをしてきました。あぁ、ここがあのポップフェスティバルの街か。

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